ウェブ小説という事だったが、紙の本が全巻揃っていたので、そっちの方を16巻まで全巻読了した。全巻読み終わった感想は、面白かった、に尽きる。
主人公の蜘蛛子が可愛い。ないわーとか言いながら、劣悪な環境、エルロー大迷宮で、格上を倒しながらレベルアップしていく。
人間から蜘蛛型モンスターへの転生という過酷な環境でも常にポジティブ。
クラス全員の転生という、ありがちなシチュエーションだが、似た設定の、ありふれた職業で世界最強とはまた違う展開。似ている点は勇者が最強ではない点かな?
ありふれた〜も完結している点は同じ。
しかし、やはり各登場人物視点の章立てが秀逸。最近読んだライトノベルでは、ありふれた〜に並ぶ秀作。
この2作を読んだことで、ライトノベルへの見方が全く変わった。
自分は来年還暦の初老のオッサンであるが、ライトノベルを読むのに年齢は関係ないと強く主張したい。勿論ライトノベルのメインの読者層は中高生なのだろうが、精神的に老け込んでいなければ、中高年の読者層も十分にターゲットとなり得る。
この、蜘蛛ですがなにか?は海外で翻訳出版されても充分にヒットすると思う。
KADOKAWAから出版されているのだが、KADOKAWAさんは作品を見る目がある。
これからはロトナンバーズにお金を使わずにラノベを漁るのに使おうかなと思わせるのに充分なクオリティでした。
難を言えばちょっと定価が高い。ブックオフ等を利用すれば安くで読めますよ。