話を本に戻すと、この本は無意識を扱う心理学について一般人にわかりやすく説明したもので、やはり中心はユング心理学である。この本が書かれたのは1977年で、まだDSMもメジャーでなく、精神疾患も、神経症、ヒステリー、うつ病、精神分裂病などの分かりやすい分類だった。この本を読んでいると、果たして現代医学は進歩しているのか?むしろ退化しているのでは?なんて思う。
薬物は新規の抗うつ薬や非定型抗精神病薬が多数出ているが全て対症療法。パキシルという抗うつ薬での自殺とか、依存症とか色々問題になった。
DSM精神疾患の診断と統計マニュアルは現在5まで出ているが、操作的診断基準で機械的に患者を作り出す。まるで精神科医は製薬メーカーの営業マンみたいになってしまった。薬物療法で救われる人もいるのは否定しないが、本当に必要な人だけが薬を飲んでいて、不必要な人が薬を飲まなければ、多分製薬メーカーは潰れる。
河合先生の本を読んでいると、カウンセリングや心理療法は、薬物治療より本質的で根治療法になり得るのではないかと思えてくる。
今後、河合先生の本とか臨床心理学の本を意識的に読んでみて、仕事に活かして行けたらなと思ったりしている。
無意識の構造は最近、改版が出た。興味のある方は読んでみたらいい。
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coconya
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