
永遠の誘惑の続編、
__幸せになりたい女たち__
『宝石の磨き方』 (仮題)について、
『永遠の誘惑』で一番伝えたかった言葉、凪子の台詞、
”年齢すらも(自分を輝かせる)宝石。そんな女になりたいね”
が、続編のテーマです。
すでにかなりのネーム(台詞とコマ割り)もできていて、
あとは、
とっとと絵を描いて先に進めよ!状態なのですが、
……………、………。
じつはその前に、前原は現在、過去作品の電子書籍化に
むけて作業を進めています。
「えーーーーっ!!過去作品はもういいから、
早く新しい作品を描けよ!」の声が、周りから
聞こえてきますが、電子化をめざす理由として、
①…前原の紙の本は、もはや市場にはほとんど
出回っていないこと。
②…『永遠の誘惑』から読み始めたという読者の方も多く、
過去作品を読んでみたい、という要望あり。
などがあります。
今までに『BGMはいらない』や『永遠の誘惑』などの文庫化の
話もいただいたりしてましたが、前原は、
新しく発刊するたびに、自分が納得いくまで
原稿に手を入れないと気がすまない、編集泣かせの漫画家なので、
いろいろな事情もあり、文庫化にはいたっていません。
そうこうしてるうちに、いつの間にか世の中には
電子書籍なるものが現れ始めました。
まだまだ紙の本にはかないませんが、いずれこちらが
主流になっていくことでしょう。
紙の本の持つ魅力、すばらしさは、言うまでもないですが、
そうすることがかなわないで、うずもれていく作品たちにも
日の目をあててあげられる。
作家が自由に自分のスタイルで本を出せる。
直接自分の作品を読者に問える。
そんな時代が将来来ることを予感して、10年以上前から
デジタルでの作画に切り替えた私としては、
とてもうれしく思います。
今までの漫画家生活に一区切りつける意味でも、
過去の作品たちに、もう一度日の光を当ててあげたい。
作品を知らなかった人にも読んでもらいたい。
そして、
今年からもう一度初心に戻って
自分が本当に面白いと思える作品めざして、
のんびりゆったり楽しみながら、
第二の漫画家人生を歩きたい。
そんな風に思ってます。