昼食時に後輩の課長から、面白い話を聞いた。当社の役員さんが、「これから、会社ではディスクトップパソコンは使用禁止で、モバイルパソコンつまりノートブックを使用しないといけない。またスマフォもタブレットも使えなくなる」と言っていたらしい。
当社グループでは、数年前にiPadを営業ツールとして採用しており、親会社の営業部門や関連子会社の販売部隊では既にiPadは必須ツールになっている。カタログや販促資料が既に電子化されており、その為のツールがiPadだ。これを使用禁止にするのはおそらく不可能だろう。
なんで?と後輩の課長に聞くと、「どうもiPadではなんでも利用できるので、社員がインターネット等を見てしまうかららしい」との事だが、どうもこれも怪しい。
固定費削減の為にiPad等のタブレットを使用禁止にするなら全く逆で、iPadを使える事で、印刷費用等の削減効果の方がはるかに大きい。スマフォの通信料にしても、個人なら高いが、法人での経費処理としては、定額制なので、寧ろ安いぐらいだ。
やはり、おかしい。これはまたこの役員さんの短絡的な発言だろうと思い、少し調べる事にした。この役員さんは、いろいろ当社の社員にアドバイスされるが、一部の事実だけを取り上げて、説明されたり、手段と目的が間違っている事も多い。
さて、当社グループのイントラサイトの関連しそうな情報を検索すると、上記の元になったと思われる記事がすぐ見つかった。昨年末と先月に開催されていた全社情報推進会議だった。議事を見ると、当社グループの中でIT関連の固定費比率が他社より高いので、徹底的に経費削減を行うとの通達が掲載されていた。
中身は、外注費、ソフトウェア購入、ハード購入、通信費等の個々の経費の削減をうたわれていたが、タブレットやスマフォの使用禁止等のどこにも指摘されていない。
親会社のIT担当者に確認する事にした。
するとIT担当者曰く、固定費削減の協力依頼が来ており、内容を一言で言うと、「一人でパソコン(デバイス)は一つにしろ」との事。つまり一人でディスクトップパソコンも使いながら、外出用にモバイルノートブックを使うなら、ノートブックのみにしろ!。タブレットも使いながらノートブックはやめろ!スマフォとタブレットならどっちか一つにしろ!
と言う事で、スマフォもタブレットも使っていた役員さんにも早速ご協力いただいたとの事。アーこれかとやっと内容を理解した。目的は至極当たり前の事で、むしろ非常識だったのはまたもや役員さんだったようだ。
実はこの固定費削減とは別のテーマで無線LAN対応推進も検討されており、ノートブックでは無線LANが標準で対応できる為、上記の無線LANが標準ではないディクストップではなくノートブックが標準となるような話も、混乱の基になったようだ。
いずれにしても当社では、未だ会社携帯ではスマフォは採用していないし、個人でノートとディスクトップと両方持っている方もいない。タブレットも殆ど使用されていないので、なんの問題もなさそうだ。これがいいかどうかは別だが・・・。
親会社で課題となっているのは、営業のようだ。営業は上記の販促ツールとなっているiPadを半分強制的に使用せざるとえない。しかし外出先で電話対応も必要だ。
と言う事で外出される営業の方のツールは下記の二つに分かれているようだ
- ノートブックPC+スマフォ
スマフォをティザリング機能+携帯として利用 - iPad(タブレット)+ガラケー
ディスクトップPCとノートブックPCの議論をするつもりはここではないが、スマフォと携帯電話とタブレット端末、そしてノートブックのすみ分けと言うのはなかなか難しい。私自身も未だ結論は出ていないが、スマフォとガラケーの2台持ちが昨年から続いている。
家の中では、タブレットを2台使っているが、その一台はメトロノームと化している
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