会社と会社の仕事に疲れて最近考える事は、仕事と夢についてだ。定年まで残り3年を切った。今だから尚更考える。人は何の為に生きているのだろう。そして人は一人では生きれない。特に昨年の東日本大震災で強く感じた。そして自分の生きる場所が必要だ。そして生きる目的が必要だ。
子供の頃の夢。私は鉄腕アトムのお茶の水博士になる事が夢だった気がする。しかし途中で夢は変わった気がするが、それでもその本質は変わっていないと思う。特に就職に有利な大学を選んでその大学の研究室でであったミニコン。おそらくここでコンピュータを知ってから、コンピュータ関係での仕事に夢を見出していた気がする。途中から、夢は更に変わり、定年間際になった今、今の仕事には夢はない。
今日、息子夫婦の所に奥様と行った。久しぶりに会った息子に、別れ際、「もう会社を辞めるつもりだ」と言った。息子は「いんじゃない。もう十分だろ!」と言った。息子は既に私達から自立しており、それゆえ、私達が息子の為に働いてきた事は十分理解していたようだ。
と言うか、あえて息子としては当たり前の事を言ったのかも知れない。「親父の好きにすれば良い」と言う意味だったのだろうか?逆を言えば、息子は「親父に頼る気はない」と言いたかったのかも知れない。或いはそんな事を言う親をやっと自分と同じ立場になったと思ったのかも知れない。私が今までそうやって生きてきたように。私も親に相談する事はなかった。
さて、その息子の所から、奥様が持ってきたコミックに最近はまっている。荒川弘『銀の匙(ぎんのさじ)』と言う作品だ。1~3巻まで出版されているが、既に累計で200万部を突破したらしい!マンガ大賞2012の作品だ。なぜこの作品に惹かれるかと言うと、この作品のテーマの一つが夢だからだ(と勝手に思っている)。
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このコマでこの作品が『鋼の錬金術師』の作者だと初めて認識した。これを奥様や娘に言ったら、何を今更とまたバカにされた。 |
エリートとして進学校で成績を残す事を期待された主人公八軒勇吾が、挫折し、逃げた先(先生に相談して紹介された高校)が、農業高校。頭は良いが人も良い主人公の八軒が、農業と言う北海道の時代を担う授業の中で、様々な事を学んでいく。クラスメートの大半は、家が農業。従って、家を手伝い、将来は農業を継ぐ事として、農業高校に入ってきた。将来を何をするかを既に高校の時からはっきり描いている(決めている)と言う事が凄い。
本当は、簡単には決められないと思うが、決めているのが凄い。実際は日本の教育システムはそうはなっていないと思うのだが・・・・。と言うか私は実際の農業高校を知らないので分からないが・・・。
いずれにしても、このコミックのような農業高校があれば、面白い。改めて、農業(畜産業含む)について考えさせられた作品。単純に面白い。そして農業は奥が深い。そして難しい。しかし、本当に法人化を進めれば未来がある気がする。これこそ夢ではないかと思うのだが・・・。
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