ボーイスカウト磯城一団

奈良盆地の真ん中に位置する磯城郡(田原本町、三宅町、川西町)で活動しているボーイスカウトです。

日本の林業を憂う

2008年12月24日 | 団活動
20日(土)にカブ隊長とキャンプ場整備に行ってきた。冬のキャンプ場は一面落ち葉に覆われている。冬場はキャンプ場を使うことが無いので、整備といっても点検をするくらいだ。今回は、キャンプ場を提供いただいている地主さんへの暮れの挨拶が、一番の目的である。
地主さんは3人いらっしゃって、皆さん、白木の村にお住まいである。盆暮れには、いつも代表の方のおうちに挨拶に行っている。日ごろお世話になっているお礼と、これから先のことも御願いをして、世間話を少しして帰る。この世間話の中で、林業の話になった。地主さんは多くの山林を持ち林業を営んでおられる。今回は、その苦労話を聞くことができた。最近では、山から木を切り出して市場にもって行くためのコストが、木を売って得られる金額よりも大きくなっており、まったく採算が取れない。また、後継者が見つからない。この地主さんのお孫さんも橿原市内に住宅を購入されており、生活基盤はすでにこの村には無い。高齢者ばかりでは、普段の山林の手入れをするのもままならない状況である。
聞くところによると、奈良県内、日本国内の林業状況はどこも同じで、衰退する一方である。財政難の行政には期待することはできない。最近では解雇された派遣社員を林業・農業関係の仕事で採用するような動きはあるらしいが、どのような効果があるのかが見えない。いずれにせよ、このまま放置すると、山は荒れ放題になり取り返しのつかないことになるだろう。なにか、我々にできることは無いのか、思案中である。