ボーイスカウト磯城一団

奈良盆地の真ん中に位置する磯城郡(田原本町、三宅町、川西町)で活動しているボーイスカウトです。

波瀾万丈

2009年03月15日 | 団活動
当団では、桜井の白木という山村に土地を借りてキャンプ場として使わせてもらっている。雑木林を開拓し、テントサイト、広場、小屋、トイレ、物置を整備した先人達の努力に感謝しなければならない。キャンプ場としては、人里から隔絶されており、木立に囲まれ、理想的な環境にある。水場が遠いのが難点であるが、大変な水汲みも、良い思い出になるだろう。このキャンプ場を、いつでも使えるように、維持していくために、月に1回、キャンプ場整備を行っている。今日は、CS隊長、VS副長、団委員と私の4名で行って来た。
田原本公民館に08:30に集合し、私の車に乗り合わせてキャンプ場に向かう。車で約40分の道のりだ。県道から山道に入った直後に、見たことのない「通行止め」の看板がある。滝蔵への分岐のところで道路が封鎖されている。ここから400m先で道路が崩落し通れなくなっているのだ。地図には白木までの迂回路が示されている。4人は車を降りて徒歩で崩落現場に行った。歩いて10分ほどで、ショベルカーが作業をしているのが見えた。工事業者の社長さんが、3月23日までは通れないと説明をしてくれた。車が通れるようになったあとも、道路の拡幅工事を続け、最終的には車が対向できるようになるとのことである。
滝蔵より迂回路をとり、白木に向かう。途中分かれ道がたくさんあった。4人とも通ったことのない道なので不安である。白木の村を抜けキャンプ場への最後の急坂にさしかかった。ここは途中で止まると、登ることができなくなってしまう難所である。一気に登り切り、キャンプ場に着いた。落ち葉の上に雪が残っており、地面には霜柱ができている。大屋根から滴り落ちる水は氷柱を作っている。ここは、まだ冬なのだ。
一通り設備の点検を行った。大屋根から炊事場、トイレ、テントサイトを順番に見て回る。テントサイトは5基分あるが、手狭なので増設の作業中である。まだ、完成していない。少し離れた水場も確認した。水場は木がうっそうと茂り、昼なお暗い所である。水タンクのカバーが外れていたので、かけ直した。その後、小屋、倉庫を見て回る。倉庫の屋根は一年前の大雪で曲がったままで、いずれは修復が必要である。来年度の課題の洗い出しが終わり、コーヒータイムにする。
帰り道、難所の急坂を下っているときに、タイヤの空気が抜ける音がしたかと思うと、ハンドルが取られた。パンクである。平坦な場所まで移動し、確認すると右前のタイヤがぺちゃんこになっている。男が4人もいると、タイヤ交換作業もすぐに終わる。車に乗り込み、迂回路を通って帰路についた。
行きは通行止め、帰りはパンクと波瀾万丈のキャンプ場整備であった。