思い付きブログ

「100日間生きたワニ」感想。何気ない日常の大切さ

【ネタバレ】

◎「100日間生きたワニ」

「共に生きる」

 2021年7月9日(金)公開(5月28日(金)公開予定がCOVID‐19により延期。)、監督・脚本は上田慎一郎と ふくだみゆき(夫妻)、原作は きくちゆうき、63分。

 ワニ(cv神木隆之介)、ネズミ(cv中村倫也)、モグラ(cv木村昴)、センパイ(cv新木優子)、イヌ(cvファーストサマーウイカ)、バイトちゃん(cv清水くるみ)、ワニの母(cv池谷のぶえ)、ワニの父(cv杉田智和)、カエル(cv山田裕貴)など。

 公式HPから。「2020年3月20日、原作「100日後に死ぬワニ」の連載が最終日を迎えました。2019年12月12日から、原作者きくちゆうきのTwitterに100日間毎日投稿された何気ないワニの日常を綴った4コマ漫画の最終話は、いいねの数が214万という国内Twitterの歴代最多数を記録、エンゲージメントは2億を超え、日本を感動の渦に巻き込みました。
その100日間のワニの日常と、そこから100日後の大切なものを失った仲間たちの姿を描いたアニメーション映画『100日間生きたワニ』がいよいよスクリーンに登場。」

 総合評価は上中下で上の下くらい。



○「100日後に死ぬワニ」というタイトルでしたがツイッターで話題になって、地上波のワイドショーでも結構取り上げられたものの、100日目にワニが死ぬ話しが投稿されて直ぐに映画化決定や各種商品化が発表され、かえって反感を買ったものでしたね。
 ワニが死んだ直後、読者の喪の仕事が終わる前に映画化でめでたいかのように発表されたことが反感や興ざめの最大の要因のような気がします。

 映画館の客の入りは少ないような印象はありましたが、アニメファンは上記の理由で見に行かない人が多かったのだとしても、TVで取り上げられていたときにもてはやしていた一般人も同じだったのですかね。いい映画なのに。
 (私は、TVで話題になる少し前にツイッターのTLに流れてきたので知って、読んではいました。全部は読んではいません。楽しんではいましたが、あまり思い入れはないので直後の映画化発表は、アレ?、と少し拍子抜けした程度でした。)

○映画は良かったです。ワニが死ぬまで、だけではなく、死ぬまでと死んでからの友人らの喪の仕事を描き、日常の大切さがじんわりときます

 比較的長めの間(ま)も良かったです。間が、何気ない日常の何気なさをうまく表し、何気ない日常の尊さをうまく表していて良かったです。日常って、テンポよく物事が進むとは限りませんし、何かが起こるとは限りませんし、親しい仲でも間があくことだってありますし、喪の仕事には単に時間が必要な場合もあります

 背景もキャラもシンプルなのは原作を生かしているから。書き込むと原作とは異なるだけではなく、原作の良さがなくなるだけではなく、別作品になってしまいます。

 脚本を作っている途中でCOVID‐19が流行し、脚本に大きな影響を与えたようで、「こんな時代だからこそ、大切なものを見つめ直し、前を向いて進んでいくあなたに贈ります。」(公式HPから。)というのもじんわりときます。

○映画オリジナルキャラのカエルですが、騒々しいキャラなので好きにはなれませんが理由もありましたし(簡単に言うと、カラ元気だった。)、カエルのおかげで喪の仕事も進んだ者もいるのですから、ワニの友人らは感謝していることでしょう。


【shin】


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