少女漫画原作で2010年春夏放送のアニメですが、今秋にスカパー!のTBSチャンネル2で再放送していたので。
楽しいですし、ほのか を初めとしてイロイロと可愛いくて良いです。
○ 男子高から共学になって数年の高校で(女子は2割。学費が安い。)、ガラの悪い男子を叱り飛ばしたり殴り飛ばしたりして女子が過ごしやすい高校にしようと奮闘する生徒会長の鮎沢美咲(cv藤村歩)。
男嫌いなのは、父が借金を残して蒸発したからか?。
メイドをしていることがバレると生徒会長としての威厳が失われるから女友達にも秘密という、本音と建前にとらわれている美咲だったり。
そんな美咲に興味を持ったモテモテの碓氷拓海(cv岡本信彦)が、美咲が家計を助けるために実は隠れてメイド喫茶のウェイトレスをしていることを知って更に惹かれていく、ラブコメ。
(美咲と碓氷。アニメ内では、こんな普通に仲良しなシーンは無かったはずですが。)
2人は、美男美女、文武両道でケンカも強く、ほとんどのことができる(特に碓氷はバイオリンも料理もプロ級で、できないことはない感じ。)から、結局は全てが成功するスーパーマンですが嫌味にならないのは、
美咲については、貧乏で男嫌いというカゲがあったり、途中から碓氷を好きになったのに自分の気持ちが分からない不器用さとか、ツンデレの可愛さとかが上手い具合に描かれているからでしょうし、
碓氷については、エンディングの絵などからすると、今は高級マンションで一人暮らしだけど、大金持ちの息子で、幼少時から親と離れて暮らしていたことが伺われる寂しがりやというカゲがあったり、キザなのに無茶をして美咲を助けて怪我をしたり、オトボケがあったり、これまた上手い具合に描かれているからでしょう。
ただ、ワナにはめられたりなどのヒヤヒヤの場面を乗り越えて上手いこと逆転したときなどに流れるドヤッという感じの音楽が、毎度、少し鼻に付く感じ。
これは最初に見たときにも思いましたけれど、このアニメでどうかと思うのはここと、絵が時々崩れるというか安定しないところだけです。
それ以外は、上手く行ってばかりのラブコメなのに、痛快さと美咲の恋の戸惑いが勝って良い感じです。
○ 最終26話のサブタイトルは「ずるすぎるよ鮎沢、碓氷のアホ!」。
碓氷の気持ちが本気であることにもきちんと気付いた美咲ですが、まだ向き合えないというか恋がどういうものか分からないからどう応じて良いのか分からない美咲なんて、それでも同意の上で口づけしたのに、「お前なんか、、、嫌いだ。」「碓氷のアホ!」と返す美咲なんて、最終話だけ見れば性格が悪く見える美咲ですが、1話から順に見れば美咲の変化が見て取れ、可愛いです。
それでも、半分くらいの人は、ここまできて碓氷の気持ちを言葉で受け入れない美咲はひどい!と思うのでしょうけれど(美咲の本音の心がだいぶ前から碓氷を受け入れていることは明白ですが。)。
恋というものが良く分からないから碓氷への自分の気持ちも良く分からない部分があるわけで、そのように曖昧なままでOKしない美咲の実直さと初恋の戸惑いを、(メイドをしていることを隠しているなどで建前で生きている美咲と重ね合わせつつ、)私は主に見ているだけですけれど。
美咲は、そういう性格として描かれてきましたから。
○ さて、美咲の中学生の妹の紗奈(すずな)(cv石原夏織)の妙に現実的でヒョウヒョウとした良さについては前に書いた文章でも触れましたが、
→「あの夏で待ってる、(会長はメイド様)」(2012年3月28日)
メイド喫茶の店長のさつき(cv豊崎愛生)が30歳なのに女子高生同然の外見とキャピキャピ思考が楽しめるとか、
美咲の母の美奈子(cv川澄綾子)の生活に疲れた表情と無防備さが心配になるとか、
幸村祥一郎(cv椎橋和義)は実は女だろ、イヤ、女に違いない!と思われるとか、
白川直也(cv市来光弘)&更科郁斗(cv寺島拓篤)&黒崎龍之介(cv細谷佳正)の名の知れた元不良が美咲によって更生(?)してメイド美咲にはまってメイド喫茶に通い詰める三バカとか、
楽しいキャラは多かったですが、それも置いておいて、それ以上に良いのが、ほのか(20歳)(cv阿澄佳奈)。
美咲の先輩メイドでコスプレとかが好きなので趣味と実益を兼ねてメイド喫茶で働いているので、生活のためにしているから今一つ本気でメイドになりきれない美咲や、碓氷の気持ち&自分の気持ちに気付かずに碓氷を生殺し状態にしている美咲にきつい言葉を浴びせる「ブラックほのか」になる腹黒なところが特に。
彼氏が出来ないんだろうなぁ、ほのか には・・・
阿澄さんの演じたキャラで何が好きかというと、「ひだまりスケッチ」のゆのと「WORKING!!」の種島ぽぷらは外せません。どちらも裏がなくて性格が良いキャラですが、その次に裏表のある ほのか&ブラックほのか が好きです(私が基本的にツンデレが好きだからかもしれませんけれど。)。
あとは、営業スマイルで可愛い方の ほのか でも。
(↑メイド喫茶の妹day。下は美咲、上は ほのか)
(↑左から、さつき、美咲、ほのか)
【shin】
◎ 2014年11月9日追記。
DVD/Blu-rayの10巻特典の特別編「おまけだよ」。
10月にCSで放送していたので。
OP曲とED曲を含めて13分くらいなので、実質10分くらいかな。
ほのか と三バカは出ていませんでしたが、本編と同様に楽しかったです。
メイドラテの制服が破けたので家に持ち帰って直すことにした美咲。
でも自分では直せないので、母に頼もうとしたら妹がやると。
直して制服を着る妹、母、結局は美咲も。
→結構、制服が似合っていた・・・
碓氷と深谷陽向(しんたに ひなた)(cv阿部敦)が野菜を持って来て、ついでに晩御飯を食べたり、頼まれて碓氷が飼っている猫に美咲がリヒトと名付けたり。
→響きがいいからという理由で手元にあった紅茶と同じリヒトと名付けるような安直な美咲というのは少し意外でしたが、物語の都合上、仕方ないのでしょう。
1人のマンションに戻った碓氷、リヒトはドイツ語で光という意味だと知らずに名付けたのだろうけど、「光をくれるなんて、さすがだよ。」と独り言の碓氷とか。
→寂しがり屋ですね、碓氷。美咲に夢中ですね、碓氷。
26話でも自分の気持ちに戸惑っている美咲ですが、碓氷が可哀想だと思うのも確かです。
【shin】
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