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サイコパス2期、1期新編集版 感想。2期は残虐シーンが露骨だが、1期と劇場版をつなぐ良い物語

2014年のサイコパスの感想です。
劇場版は次に載せます。

◎「PSYCHO-PASS サイコパス 2」(2期、全11話)

秋アニメ。1期を見ていないと分かりにくそうですが、残虐シーンが多いところはどうかと思いましたが、1期の先を考えさせられて劇場版につながるシリアスで良い物語でした。


劇場版のパンフから。


○ 1期から1年半経った常守朱(cv花澤香菜)がしっかり者過ぎて、かなり大人っぽくなっていて、苦労したし考えたということなのでしょう。ただ、他のキャラも含めて少しすっきりした顔立ちになったので、あまり印象に残らない感じ。その割に新キャラの執行官の東金朔夜(cv藤原啓治)と雛河翔(cv櫻井孝宏)がいかにも怪しげな顔立ちと話し方で少し浮いている感じ。

大げさに言うと、1期の多くのキャラは人間くさくて現実感のある顔立ちだったけれど、2期は少しすっきりして少し現実感が失せると共にあまり現実的ではない怪しげな顔立ちの者も出てきた、といったところ。


○ 敵である鹿矛囲桐斗(cv木村良平)の外見と声の魅力が今一つに感じましたが、1期の槙島聖護(cv櫻井孝弘)が魅力的過ぎましたから、比較の問題でしかないです。

鹿矛囲は、飛行機事故で死んだ184人からの多体移植手術による人間であって死体の集まりであるから徐々にシビュラが認識できなくなったので透明人間扱い(どういう設定なのか、良く分かりませんが。最初からシビュラが認識できないという方が分かりやすい気も。)。

よって「WC?」(WHAT COLOR?)と他人に問い、シビュラに復讐しようとする鹿矛囲。
鹿矛囲が薬とセラピーとで犯罪係数を下げることができるというのも、効能は弱いのだと思いますがそういう薬が1話で売られていましたし、シビュラや朱らにとっては想定内だと思うのですが、結構戸惑っているのですよね。。。更に、朱は犯罪係数が300を超えても下がることが分かっているのに(1話)。。。


○ 朱の犯罪係数を上げようと企む東金も、実は敵でしたね。如何にも怪しげな顔と話し方がこのアニメとしては引っかかりましたが、良い立ち回りでした。


○ 肉体が飛び散ったりの絵はR15の劇場版ほど細かくは描かれていないものの、絵や状況は劇場版より残虐と思いました。

6話。普通の市民がネットゲームと思って遊んでいるものが、軍事ロボットを操って実際に人間を殺すリモコンで、大量殺戮をしているとか。

4話。立てこもり犯に怯えて犯罪係数がとても高くなった普通の市民が逃げ出し(犯人の犯罪係数は低い。)、でもドミネーターは反応するので執行官らは彼らを撃ち、膨らんでから粉々に砕けて飛び散ると。


○ 8話。東金が禾生局長(cv榊原良子)の中のシビュラの1人である東金美沙子(cv小宮和枝)の息子だったと・・・裏側に途中まで気づいてしまった監視官の霜月美佳(cv佐倉綾音)が(それはシビュラが設けたエサというか罠だった訳ですが。)、それはそれで優秀ということですが、禾生局長と東金におどされて、9話でモデルケースとしてシビュラの秘密を知らされてバカのように礼賛して、利用されて
情けないし、自己保身が最優先だし、先入観から逃れられないし(ここは、狡噛というある種のお手本がいた朱との違いという面も少しありますが。)、朱に突っかかってばかりですし、執行官を見下してモノのように思っている風でありますし。

監視官は凄く優秀で職業適正がないとなれないはずですが、勉強の成績は優秀だったようですが、シビュラも霜月の適正を見誤ったということなのでしょうか。
1期の最終22話で、未成年の霜月が監視官になったのが異例で、「刑事課の人手不足は深刻なの」と朱が霜月に言っていましたので、多少どうかと思ったけれど一番適正が高かったからやらせてみようとシビュラは判断したということで辻褄は合いますが。


○ 殺戮シーンが増えるとともに描き方が派手になっていましたが、異常者の執行官も増えていましたが、1期は考えさせられるとても良くできた物語でしたが、2期はそこまでではないにしても1期の先を考えさせられる良くできた物語なのだから、もっと物語で見せろよ、と思った次第。



◎「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版」(1期新編集、全11話)

2014年夏に放送の1期を2話ずつまとめ、シーンを少し追加した新編集版。
2012年秋から2013年冬に放送した時に長い感想を書いたので、改めて書くことは特になし(→リンク「サイコパス感想。「人間」の脳の集合体であるシビュラシステムに支配されることに疑問を感じる「人間」と感じない「人間」」)

4話(1期の7、8話。)は長崎県佐世保市での女子高生による同級生解体殺人事件直後ということで放送なし。4話は女子高生が同級生を殺す話ですから、そうなるのでしょう。


○ さて、登場人物が有名な本からの引用をすることが多いですが、過去や他人に学ぶことは必要であり重要ですし、そういうキャラはその先にどう考えるのかということまで考えている感じはあるものの、引用に別の引用で返すなど自分の言葉で語っているのかなあとも思い、だとすれば実は単なる引用なのかも知れないとも思い(自分の言葉で語っているようでいて、何かの本や新聞やTVやネットや友人知人や教員など、他人が言ったことを自分の意見だと思い込んでいるだけ/思い込まされているだけかも知れない、ということ。)。

シビュラシステムに支配された社会は、シビュラシステムが決めたことに従っていればいいだけの社会ですが、引用が多いということはシビュラ以外の情報収集もしているということですから一歩進んではいますが、それにとどまれば大差はないのではないか、ということです。


まあ、槙島は最初からシビュラシステムに疑問を持って能動的に行動している者として描かれているのでそうではないのですが、狡噛は槙島を追う過程でそうではなくなったのですから、両者が混在しているというだけですが。

「昔の人はこう言っていた」ということが「だからそれが正しくてそうすべきだ」と単純に結びつけるのではなく、「昔の人はこう言っていた」けれど、「ここはそうだけど、ここはどうなのだろう」とも思うし、「ああいう考えやそういう考えやこういう考えもある」けれど、「今はそれも踏まえたこういう方法を取るべきだ」、但し「状況が変われば別の方法が適切となり得るし、別の方法にすべきだ」という考え方が必要です。


○ ところで、「紙の本を買いなよ。電子書籍は味気ない。」 は槙島の名言で(1期の15話)、「紙の本を読みなよ」として紀伊國屋書店でフェアが行われましたが、その通りだと思いますが、紙の本を置く場所が・・・でも電子書籍は読みにくい・・・


【shin】
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