◎「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」（全24話）
最終24話は9月20日（9月19日深夜）でだいぶ経ちましたが、中身のない感想なのにその感想すらも書く気が起きなかったところです。
「ザンネンだっていいじゃない。」とのキャッチコピー。
イヤ、良くないよ。見ている内に段々ザンネン度が増していった感じ。特に最終話。
見続けながら、見続けた私自身がザンネンなヤツに思えてきたり・・・
○ さて、2013年春夏アニメ。前半での石川智晶さん作詞作曲の暗めのOP曲とED曲が良かったです（いつものことながら、石川さんは、原作をよく読んでから歌を作っているのだろうな、という感じの曲。）。後半での曲もなかなか良かったです。
ロボットのデザインは少し凝り過ぎな気もするけれど、まあまあかなあ。
ロボット同士の戦いは、まあまあかなあ。
遺伝子操作によって戦闘に強くなるように作られた1人1人の潜在的能力は高いとされているが5人集まると連携が取れないこともあって弱いからザンネンファイブと言われているとか、それがいきなり実践に投入されたら勝ち、国や国民の期待を一心に受けるようになるとか。軍も同僚も、というか人間は、いつの世も変わり身が早いものです。
5人よりも、そう名付けた制作者、そう呼んだアニメ内の人や変わり身の早い人の方がザンネンです。
○ ウルガル人が衰退してきているので地球人を作り、その強い遺伝子を獲得するために戦争というか狩りを仕掛けてきているとなると、話し合いや共存の余地は無く、敵と戦って勝つ以外に地球側が生き残る方法はないわけですが、自分達の未来がかかっている割にはウルガルは娯楽で戦っている感じ。
「銀河鉄道999」の機械化人間が、武器を持たない生身の人間を娯楽での狩りの対象にしていましたが、そんな感じでもあり、一方、このアニメでは地球側も武器を持っているのでウルガルにも死ぬ危険はあることから、生きるか死ぬかのギリギリの感じがウルガル人には楽しそうでもあり。
いずれにせよ、ウルガル人は悪趣味です。
しかし、萌要素なのでしょうけれど、イリエ・タマキ（cv井口裕香）の萌声が騒々しく、アニメ全体から浮いていて合わない感じ。このアニメではもう少しばかり抑えた方が良かったのでは。
○ 5月の新聞の1面広告。
この頃は、今年の流行語大賞は「今でしょ。」で決まりだと思っていたのですが、その後、いろいろと出てきたのでどうなることやら。
広告内でのコメント。評判が良いようですが・・・
○ ウルガルが攻めてくるためにワープしてくるときの出口であるゲートを破壊すればウルガルは地球付近に来られなくなるから襲って来なくなるとのことで、決死の覚悟でゲートの破壊作戦を行う地球側でしたが、一度作ったものを破壊しても、時間とお金をかけてまた作れば良いだけですから、ウルガルはまた襲ってくるので時間稼ぎでしかないですね。
最終24話、祖国のやり方に疑問を持って地球に亡命して協力してきたテオーリア（cv伊藤静）の先導による特攻によってゲートを破壊でき、それに載っていたシモン・ガトゥ司令（cv東地宏樹）ともども死んだのだと思ったら、テオーリアに助けられて2人とも生きていたラストは苦笑でしたが。
（ここは、TV版の「宇宙戦艦ヤマト2」（1978年から1979年）ではテレサが特攻して死にましたがヤマトは助かり、劇場版の「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」（1978年）ではテレサに導かれてヤマト共々特攻して死んだり。何てことを思い出したり。
まあ「さらば」では、ヤマトは助かったもののテレサは死んだ、と思っても良いと思いますが。）
更に、戦闘中にゲート破壊の爆発に巻き込まれたと思われたヒタチ・イズル（cv相葉裕樹）も生きており、さすが、主人公は一味違うなと思ったり。
最後もザンネンなアニメでした。（コメディとかならそれは当然の前提ですが、これにもコメディ要素はありますが本筋部分はシリアスであり、これをコメディと位置づけてしまうと違和感が。）
ただ、エンディング後、ウルガル人が「ついにたどり着いたな。ゲートは閉じたが、我々に新たな進化の道が開けた。」と言っていることからして、敵にとってはこれも織り込み済みな感じでもあり、敵は強いほどウルガルも強くなれるから歓迎と言って入るかのようでもあり、地球の受難は続きそうです。
【shin】
