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ローゼンメイデン感想。物語はそれなりに楽しかったが、真紅と水銀燈が凡庸な可愛さになったのが残念すぎ

 2013年夏アニメの感想の続きです。

◎「ローゼンメイデン」

○ 3期。1期で人形のネジを巻いた中学生の桜田ジュン(cv真田あさみ)とは平行世界の、中学生の時にネジを巻かずに大学生になった桜田ジュン(cv逢坂良太)の話。
 高校は行かずに大学に入り、まだまだ中学でイジメられたというかからかわれたというかで登校拒否になったことを大いに引きずっています。

 勉強とか(本人が三流大学とか、居場所がないとか言っている。)、本屋のバイトとか(型どおりの愛想のない対応しかしていない。店長(cv須藤翔)に怒られないように帳簿のようなものをしっかりと付けているけれど。)、遊びとか(大学ではいつも1人で大学に友達はいそうにない。)、何かに頑張っている様子もないのに、そんなジュンが定期的に勝手に送られてくるようになった人形を作ることに睡眠時間を削ってまで夢中になるというのも不思議。

 それが中学生のジュンから送られてきたことを最初は知りませんが、ピンとくるものがあったという描写はありましたが。


○ まあ、そこは別に良いです。そんなことより、次が問題です。

 ローゼンメイデン達が、現代的にスマートな絵になったのは良いとは思いますが、普通に可愛い程度の絵になってしまったことが残念過ぎます。特に真紅(cv沢城みゆき)と水銀燈(cv田中理恵)。

 ローゼンメイデン達のキャラデザインは、基本的にだんだん悪くなっている感じ(人形だから成長しないので、敢えて変える必要はないはず。)。良くなるなら変えても良いですが、悪くなるものの方が多いですが、これも悪くなりました。


 真紅の、憎たらしいまでに出来過ぎで狙い過ぎな、眩暈(めまい)がする位の可愛さはなく、よって、可愛さ余って憎さ百倍のような感情を(私が真紅に対して)持つこともなく。


 水銀燈の、憎たらしいまでに意地悪な表情は、普通に可愛い顔をベースにして、普通に意地悪な表情になってしまい、また、ローゼンメイデンとして「お父さま」に完成してもらえずに朽ち果てるはずだったのを真紅ら他のローゼンメイデン達への憎しみと「お父さま」へのファザコン以上の異常な承認欲求という意志の力で生き続けてきたという水銀燈の悲しみと強さと儚さと、それ故の神々しいまでの凛々しい美しさもなく。


 スカパー!のTBSチャンネルで今夏に再放送はしていましたが、前2作+特別編がかなり前なので比較的新たな気持ちで見ることも出来たため、話としてはそれなりに楽しみましたし、前のと比べなければ絵も気にならないとは思いますけれど。

 また、水銀燈と真紅の痴話喧嘩もどき・姉妹喧嘩がありましたが(5話前半)、それがこれまでよりも喧嘩するほど仲が良いという感じの喧嘩でしたし、前2作とは趣が異なるアニメとして見れば良いのでしょうけれど。


○ 1期の真紅とジュン。


 2期の「トロイメント」の水銀燈。顔のデザインのバランスが悪いのが残念すぎですが、アニメ内ではいい顔です。


 3期の7体のドール。



○ 最終13話。中学生のジュンが末妹の雪華綺晶(cv千葉千恵巳)に何かされたようで眠って起きないと。雪華綺晶との戦いや斎藤さん(cv高森奈津美)に好意的に見られたり店長とあれこれあったりで成長した大学生のジュンが、真紅らから助けを求められて会いに行こうとする中途半端な終わり。

 大学生のジュンも一応は成長しているのだな、と一安心ですが、次もあるのかな?


【shin】
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