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ソードアート・オンラインの感想。ツッコミどころ満載だけど、まあいいか

 「ソードアート・オンライン」、2012年夏から秋のアニメです。

○14話「世界の終焉」。アインクラッド編の最終話。

 仮想空間で暮らしたり戦ったりして遊ぶオンラインRPGゲーム(MMORPG)。そのゲーム制作者の茅場晶彦(cv山寺宏一)が楽しむためにゲーム世界から約1万人がログアウトできなくなる。
 ゲーム世界のボスを倒せばゲームクリアで現実世界に戻れるが、ゲーム内での死は現実世界での死とイコール。
 現実世界でヘッドギア(?)を強制的に外すとヘッドギアからの攻撃で死んでしまうが、キリトらの活躍でボスを倒す、というあらすじ。


 この辺のツッコミどころは、ざっくさんのブログに詳しいです。
 そういう設定ということで理解をしないといけないのでしょうが、コメディなら気になりませんがシリアスな雰囲気のアニメなので、とてもツッコミたくなる設定です。

→ざっくさんのブログ、8月26日「ソードアート・オンライン つっこみレビュー」

 結局、2年ちょっとかかって、約1万人のうち、約6000人が助かり、約4000人が死んだわけで。
 茅場は、約4000人の大量殺人を仕組んだ、ということになります。
 ゲーム内の茅場本人が直接殺した者は多くはないようなので、どういう罪に問えるのかは良く分かりませんが。


・ 14話でキリト(本名は桐ヶ谷和人)(cv松岡禎丞)が茅場を倒すところ、茅場は外から見ているだけでは飽き足らず、実はプレイヤーとして、不死設定として、攻略を目指すチームのリーダーとして戦っていたことを見破り、戦いを挑んだわけですが、、、

 わけですが、キリトは刺されてどう見ても負けて死んだのに、最後の力を振り絞ってというより、システム上のプログラムを人間(キリト)の意志が乗り越えたんだか書き換えたんだかということなのでしょう、茅場を刺し返してキリトが勝ちます。(その後、キリトとアスナが現実世界で死ななかったのも不思議ですが、それは置いといて。)

 人間の強い意志は機械(コンピューター)には負けない、機械を乗り越えるってこと?
 機械は所詮は人間が作ったものだから、人間が乗り越えられないわけは無いってこと?

 人間が何一つミスをしなければ機械を完全にコントロールは出来ますが、人間がミスをしないわけはありません。

 でも、ミスを減らすことや、ミスを小さくすることが出来る知恵があるのも人間です。

 それとも、ゲームは人間が作ったものだから所詮はミスがつきものであって、キリトがそのミスに付け込んだということ?
 単純な構造なら未だしも、複雑なものであればある程、必ずミスをする人間が作ったものに何のミスもないわけがありません。
 人間が作ったものには、作った人が気付かないミスが必ずあるから注意すべしということ?

 でも、ミスを減らすことや、ミスを小さくすることが出来る知恵があるのも人間です。と思いたい。

 まあ、そんな固いことを考えるのは、このアニメにはもったいない。


・ ボス攻略に努力するアインクラッド解放軍のコーバッツ中佐(cv稲田徹)、第2次世界大戦中の日本軍の幹部みたい。

 現実や客観的情報を見ようとせず、見ていたとしても自分に都合の良いところにしか気をとめず(→関連記事へ。これを確証バイアスと言い、よくない事)、相手の力を見くびり、自分の力を過信し、他人のアドバイスに耳を貸さず、つまり、勝てるかどうかを客観的情報に基づいて冷静に判断せず・判断できず、結局、多くの部下と自身が死ぬはめに。

 コーバッツ中佐は自業自得、犠牲になった部下がかわいそうですよ。

 まあ、そんな固いことを考えるのは、このアニメにはもったいない。


・ 100層のうち74層だったかまで来ていて、100層を攻略するまでにあとどれだけかかるんだよ、と思って見るのに飽き始めていたところ、あっけなく攻略出来たのはポカーンと開いた口がふさがりませんでしたが、14話で話が終わってくれてホッとしたのは確かです。


○最終(25)話「世界の種子」。フェアリィ・ダンス編の最終話。

 15話からは、ゲーム内でキリトと結婚したアスナ(cv戸松遥)だが、キリトの活躍により茅場を倒し、現実世界に戻れたキリトに対し、別のゲーム世界に取り込まれ、約300人とともに眠り続けるアスナ(本名は結城明日奈)。
 高校生のアスナの婚約者である須郷信之(cv子安武人)が別のゲーム世界を作り、自分を嫌っているアスナと結婚するためにゲーム世界に取り込んで眠らせておく。
 キリトやリーファらが協力してアスナを取り戻し、須郷を倒す、というあらすじ。

 (黒がキリト。上からリーファ、ユイ(cv伊藤かな恵)、アスナ。)


 と言うより、いとこなのに兄妹として育てられ、それを知らされる前から兄の和人を愛している妹(但し、その頃は直葉は自分の気持ちに気付いていない)の桐ヶ谷直葉(スグハ)(ゲーム内ではリーファ。cv竹達彩奈)の、互いに兄妹と気付かずにアスナを救うためにゲーム内でキリトとリーファとして協力して戦う話、ゲーム内で兄妹であることに気付いたときの驚きと葛藤、現実世界での直葉の葛藤の話、です。


 双子の兄妹なのに兄を愛する妹の話である「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」はぶっ飛んだコメディですが(実は血はつながっていない。兄は知っているが、妹はそれを知らない。)、こちらは普通に真面目な直葉の兄への愛。
 しかもゲーム内でもリーファはキリトを好きになってしまい、それだけに、兄の和人と明日奈の2人の気持ちの強さを見て、諦めようと努力し葛藤する直葉。

 ここは素直に、切なさを感じておきました(私は竹達さんには少し甘いかも知れない、、、、、という自覚はあります。。。。。)。

 ただ、いとこ同士なら、法的には結婚は出来るのですけれど。


 さて、現実世界では茅場は自殺しましたが、意識だか何だかをネットに流し、形のないものとして生きていました(上手く説明できませんが。)。

 その茅場がキリトに託した「世界の種子」、つまり仮想現実のゲームのプログラムをどうするのかと思ったら、和人は世界に広めることを選びました。

 2つの大きな問題が起きたゲームだから、すたれて禁止になるかと思ったのですが、ゲームが悪いというよりそれを悪用した制作者が悪いのだからルールや取締りの方法を明確にして続けるというのは分からなくはないですが、そうだとしても、何やら簡単にやり過ぎ。
 しかも、14話までの戦いで100層まで攻略していないからと言って今度こそ攻略してみせるとか、キリトとその仲間達は、ゲーム世界での生きるか死ぬかの戦いにリアリティを感じていなかったのか、現実と仮想の区別が曖昧になっているのではないか、と思うしかないあっけなさでした。

 私はゲームはしないので、ゲーム好きの気持ちは良く分かりませんが。


○ 全体として、まあまあかな。

 14話の終わりの突然さとか、直葉とユイが可愛過ぎるじゃないかとか、高校生のキリトがやけに聡明過ぎるとか、リーファとユイが可愛過ぎるじゃないかとか、ポツポツと引っかかるところはありますが、それなりには楽しめたといったところ、です。



【shin】
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