蟲つれづれ

新吉の周りには、いつもぴかぴかの宝ものがいました。
その蟲達への思い出をつれづれと・・・

チョウ?トンボ?

2015年07月16日 00時53分07秒 | Weblog
数学の問題で、図形や証明する際、補助線を引くとやりやすい。
誰でもそれは経験しているのだ。
線一本引くだけで「あっ、そういうことか」ってなる。

何の話しかと言うと「チョウトンボ」のことだ。
チョウなのかそれともトンボなのかという事だ。
?である、外見は羽が広く大きいだけでシオカラトンボに似ている。
一番似ているのはコシアキトンボだろう、ヤゴもこの二種はよく似ている。

飛び方はチョウである、絶えずひらひら羽を動かしていてその色といい、涼しげだ。
意外と成虫は採りにくいトンボですぐ高く舞い上がってしまう。
その上一度飛び立つとなかなか降りて停まらない、動きはひらひらなので
なんだか無性に腹が立つ…

でも採集すると妙に弱々しくて、すぐ逃がしてやる。
羽化したばかりのチョウトンボにはもう既にこの色がついている。
この色彩感覚が日本人には安心するのに違いない。

人気があるのもうなづけるトンボだ。

モノサシトンボ

2015年07月15日 00時05分21秒 | Weblog

モノサシトンボの仲間は本種と「グンバイトンボ」が知られている。
「グンバイトンボ」は♂の足が軍配「相撲の時に行事が持っている」の様に
なっているからでそのうち「ウチワトンボ」とでも改名される
かもしれない…

昆虫の和名が変わっていく件は、またじっくり述べたいが。
まずは、モノサシトンボである。

一目瞭然、このイトトンボにはまるで物差しの目盛りがある様だ。
♂はとても美しいトンボでしかも縄張りがあって
写真の奥のビオトープにいつもいる。
飛び方はどことなく品があり落ち着いている。

恩知らずのヤンマたちは飛び立ったら帰ってこないが、イトトンボたちは
戻ってくるから好きだ。

こう言った和名ひとつ取っても日本人はトンボ好きだと思う。

さすがアキツ(トンボの古語)の島よ…

まったくなにしてきたの!

2015年07月12日 22時49分39秒 | Weblog
蝉の中で一番早く鳴くのは、その名も春ゼミ。
でも、ぎーぎー遠くでなくだけで姿も見えない。

おなじみなのはやはり、ニイニイゼミ。
早くは5月、梅雨の合間には「ニイーニイー」鳴き始めて、ああ夏が来たと思う。

平地では、ついでアブラゼミ、クマゼミが鳴く。
山地ではヒグラシ(カナカナ)やミンミンゼミが鳴く。

夏の蝉と言うと、関東などは大抵ミンミンゼミだが、クマゼミの激しい音と忙しい鳴き声を聞いたら
きっと一発で夏だと思うだろう。

そういえばいろんな蝉の抜け殻を見るのだが、まずニイニイゼミの抜け殻は泥だらけだ。
幼虫が泥の中に潜っている訳ではないだろうが、身体の毛が少ないのだろうか?
それともトンネル掘りがへたくそなのだろうか?

いやいやちびっ子だから、羽化の時間が近づいてもギリギリまで
どろんこ遊びをしてたんです…きっと。

アカマダラコガネというムシ

2015年07月06日 00時32分44秒 | Weblog
アカマダラコガネである。
最近ではアカマダラハナムグリとも呼ぶのだが、私はコガネという響きの方が好きである。

アカマダラコガネ-コガネムシ科-夏、樹液に来る、少ない。
そう書いてあったのが北隆館の図鑑だったように思う。

最近は猛禽類の巣で見つかった幼虫から、次第にその生態がわかるのではないかと
期待されている。

結構自慢なんだが現在3頭ほど幼虫を飼育している。
昨年採集した成虫に冬越しさせて、春に交尾させ、今年ようやくである。
この種はたいていは越冬で失敗するのである。
結構デリケートなところがあり、越冬は簡単ではない。

晩夏には新成虫が産まれるかも知れないと期待している。
この画像は先日、トラップで2頭採集した個体だ。どうも♀の様だ。
こいつらも越冬させないと産卵しないと思うが、楽しみなのである。

マットの状態をいろいろ試してみようと思っている。

キノコゴミムシ

2015年07月03日 00時10分25秒 | Weblog
キノコゴミムシはゴミムシの中でとてもきれいな種だ。
きれいなだけでなく不思議な事に樹液にも集まるゴミムシだ。
ケシキスイと言う仲間のムシも樹液に集まるのだがよく似ている。
ヨツボシケシキスイは小型の地色が黒いムシなのだがこいつも模様がそっくりだ。
しかし一番似ているのはキノコを食べるキノコムシたちで、オオキノコムシと間違えた事もある。
そのキノコムシたちの幼虫を食べるのも知られている。
そんなキノコの豊富にある林に生息するため、産地は限られている。
だが餌となるキノコムシの幼虫はキノコからは当分逃げないため、一度えさ場を見つければ
安心してその近くにいると思う。つまり見つけた場所の近くに複数いると言う事になる。
昆虫は産地は限られているが個体数が安定しているものが多い。
人間が見つけられないだけの事だ。