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吹く風ネット

人を喜ばせる仕事

 30代前半に、小倉で適職とかを占ってもらったことがある。その時に
「あなたは多くの人を喜ばせる仕事が向いていますね。そういう仕事に就いていると自分も向上できるでしょう」と言われた。
 当時ぼくは、家電専門店に勤めていたのだが、
「果たして今の仕事は、人を喜ばせるような仕事なのだろうか?」
 と疑問を抱き、その数年後、ぼくはその会社を辞めてしまう。

 いつも自分の行動は正しいと信じているから、会社を辞めたことは間違ってなかった。現に辞める時はちゃんと流れに乗っていたし、次の就職もその流れの延長上にあった。おかげで難なく転職が出来たのだった。

 転職先は、小学生の頃から働いてみたいと思っていた、地場の大手企業だった。つまり、夢が叶ったということになる。
 しかしそこの仕事が、多くの人を喜ばせるものなのかどうなのかは別問題である。仕事の内容は、前の会社と何ら変わらなかった。

 就職した当初は、希望の会社に入るという、自分を喜ばせることに気を奪われ、「多くの人を喜ばせる」ことなんて考えなかった。しかし、職場に慣れ、そこの人間関係にも慣れてくると、またあの疑問が蘇ってきた。
「果たして、この会社で仕事をして、多くの人を喜ばせることが出来るのだろうか?」と。

 確かに、最初のうちは接客して物を売っていたので、人を喜ばせることは出来た。ところが、途中でセルフの売場に変わってしまったのだ。商品を揃えて、展示するだけの仕事だったから、接客することがほとんどなくなった。つまり、会社が人を喜ばせるような形になり、ぼく個人が人を喜ばせることが出来なくなったわけだ。

 15年前にその会社を辞めたのだが、辞める数年前からその部分が引っかかっていた。その頃、たまたまパソコンを手に入れ、ホームページというものがあるのを知った。それで、ぼくは乗ったのだ。
「もしかしたら、これで多くの人を喜ばすことが出来るかもしれない」と、思ったわけだ。

 15年後の今、あれからどう変化したのかというと、今も自分を喜ばせるのに精一杯なのだ。
 まだまだ先は長いということだ。

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コメント一覧

しんた
あっ、そうか。この呼吸だったのか。
実はマカロンさんにコメントを書いてもらって、ぼくがちゃんと人を喜ばせることやっているのがわかったのです。これで長年のモヤモヤから解放されそうです。

これも観音さまのおかげでしょうね。
ありがとうございました。
まかろん
https://blog.goo.ne.jp/macaronteaparty
しんたさん、今日は。
素晴らしい志ですね。
同じようなことを願う人は多いでしょうが、
実際に職をやめるまでいく人は少ないのではないでしょうか。

つまりしんたさんはその志に、それだけ真剣になれる人だったと言えると思います。


自分を喜ばせるのに精一杯、と自嘲なさっておいでですが、
私は思うのですが、人はそれが精一杯なのではないでしょうか。

最近、邦画を見ました。
「神は見返りを求める」(監督:吉田恵輔)
という映画で、ユーチューバーとして名を上げたいという人の物語なのですが、

それを見て分かったのは、
一人じゃ、人を喜ばす動画を作るのには限界があるんですよ。

そのお話では、まず誰かと何かしましたーと動画を作ることで少し上向いて、
それからテロップとか、もっとハイセンスの人に頼んで、
それから有名チューバーと組んで、知名度が上がって、
そこからは動画はスタッフを動員して作るんですよ。

もう、プロの世界です。

そこまでやって、「多くの人を喜ばせる仕事」は成立するんです。


だから思うのですが、自分は自分を喜ばせるくらいしかできてない、とご自分を責める必要はないのでは、と思うのです。

多くの人を喜ばせるクォリティの仕事は、
多くのスタッフを巻き込まないと、無理です。

一人ひとりは、自分を喜ばせ、そしてほんの少し、余力で周りの人を喜ばせる。
(目の前のお客さん、というのも含めて)

それで正しいのではないかと思うのですが、
いかがでしょうか。

私一人の考えなので、違うかもしれませんが・・。

昨日は観音様の夢をご覧になったのですよね。
しんたさんに良いお導きと幸せがありますように。😊
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