退屈な日曜日が雨を誘っては、
つまらぬ歌番組をくりかえす。
つまらぬ歌番組をくりかえす。
小学生時代、日曜日のたびに雨が降っていた記憶がある。そういう日は、外で遊ぶわけもいかず、ずっと家にいたのだった。
実際、暇だったんですよ。今のように、パソコンもなければ、スマホもない時代だ。もちろんファミコン以前だったから、ゲームもない。娯楽といえば、マンガとテレビだけだった。
マンガは一度読むと飽きてしまう。テレビといえば、詩句のように、つまらぬ歌番組ばかりやっていた。当時は趣味もなく、いつも家の中は息苦しい空間だったな。
中学生になってからは、その息苦しさに悶々とした気分が加わった。思春期というやつだ。しかし、それを発散させる手立てがない。
雨の日曜日、退屈、閉塞感、思春期、悶々、悶々・・。今考えると、自分のことながら気味が悪い。
その気味悪さを解消するための武器を手に入れたのが、高校時代だった。その武器とはギターで、それを手に入れてから、晴れた日曜日も外に出るのがもったいなく思えるようになった。
ギター、作詞、作曲、それが社会に出るまでの数年間の、退屈な日曜日の過ごし方となる。