ハンカチ、コロナ禍以降はちゃんと携帯しているが、それ以前ぼくは携帯してなかった。小学生の頃は毎日先生がチェックをしていたために携帯せざるをえなかったのだが、そういうチェックが行われなくなった中学以降はハンカチを携帯しなくなった。それがコロナ禍までずっと続いていた。
ハンカチを携帯しなかった理由は、不衛生だからだ。手を洗いハンカチで拭くという行為は、もちろん清潔な行為である。
では、その後の濡れたハンカチはどうなのか?そう、衛生的とは言えない。水気が残ったままなので、細菌が繁殖してしまう。
ハンカチを使うのは日に1、2度ではない。食事前、トイレに行った時、作業の後、と乾く間もなく使用するのだ。これのどこが衛生的なのだろうか。
そのばい菌ハンカチ、男性の多くはポケットに入れるだろう。そうすると、ポケットの中も濡れる。そうなると、さらに細菌が繁殖する。つまり、ポケットに手を突っ込んだ瞬間、手に細菌がこびりついてしまうわけだ。
しかも、ポケットに触れている部分の肌は、いつも湿気ている。常時湿気たままの肌が、健康な肌でであるはずがない。
ズボンのポケットは、だいたい股間の近くにある。股間に細菌、ぼくはすぐにインキンタムシを連想する。これはつらい。
そういった理由から、ぼくはハンカチを持たなかった。
では、洗った手をどう処理していたのかというと、ペーパータオルがある場合はそれを使っていた。それがない場合は、服で拭いていた。その時充分水気が取れなかったら、手に付いた水を人に引っかけていた。