吹く風ネット

昭和49年(2)

4、
 この年のレコード大賞は、森進一『襟裳岬』だった。表彰式の時、歌唱の森さんはスーツ姿で、作曲をした吉田拓郎さんはジーンズ姿だった。当時、歌い手はステージ衣装、作詞作曲者はスーツ姿が普通だったので、えらく新鮮に見えたものだった。

 この『襟裳岬』だが、当時ぼくは拓郎さんがアルバムで歌っている拓郎バージョンしか聴いたことがなく、森進一バージョンはレコード大賞で初めて聴いたのだった。

5、
 その『襟裳岬』拓郎バージョンの入ったアルバムには、『ペニーレインでバーボン』が入っていた。この歌がきっかけで、原宿のペニーレインは当時の若者の憧れの場所になった。

 高校の修学旅行は、このアルバムが発売された頃だった。しかし行き先が東京ではなかったため、ぼくたちはペニーレインに行けなかった。
 修学旅行から帰ってきてからしばらくして、雑誌の読者の欄に、
『修学旅行の時、自由行動でペニーレインに行ってきました』
 と書いてあるのを見つけ、うらやましく思ったものだった。

 それから4年後に、ぼくは東京に出るのだが、その頃は既にペニーレイン熱は冷めていて、行くことはなかった。
 それから数年後、拓郎さんは『ペニーレインへは行かない』という曲を発表した。拓郎さんも熱が冷めたんだろうな。

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