横須賀ストーリー、知ってますか？

　この間、３０代の女性とカラオケの話をしていた。
　その女性のお母さんの年齢は、ぼくと、ほぼいっしょらしい。その影響で、わりと古い歌を知っていると言う。そこで、いくつかの曲名をあげて、知っているかどうか聞いてみた。

　山口百恵『横須賀ストーリー』
「百恵ちゃんの歌は、『秋桜』と『プリイバックなんちゃら』は知ってますけど、その歌は知りませんねえ」

　キャンディーズ『やさしい悪魔』
「キャンディーズって、『年下の男の子』を歌った人たちですよね。あと『春一番』は知ってるんですけど、『やさしい悪魔』は知りません」

　松田聖子『SWEET MEMORIES』
「知ってます」
『夏の扉』は？
「知りません」

『スローモーション』
「知りません。有名な歌なんですか？」
　中森明菜のデビュー曲。
「明菜ちゃんは知ってるけど、その歌は知りません」
『セカンド・ラブ』
「それも知りません」

　どちらも来生たかお作曲なんよね
「来生たかお？その人、何か有名な曲あるんですか？」
　一番有名なのは『セーラー服と機関銃』
「あ、それ知ってます」

　浅田美代子『赤い風船』
「浅田美代子は知っているけど、あの人歌ってたんですか？」

　ちなみに、天地真理は？
「誰ですか、その人」

　つまり、有名な人の有名な歌は知っているが、他はあまり知らないということか。

　言われてみれば、『横須賀ストーリー』などが流行ったのは、もう５０年近く前だ。３０代の人からすれば、生まれる２０年近く前なんだな。ぼくも生まれる２０年前、つまり昭和１２年に流行った歌なんて知らない。
　ということで、よほどのマニアでない限り、そういう歌は知らなくて当然なのだ。
　しかし、なんか寂しい。