gooアプリ、昨日またアップデート来ましたけど、アクセス解析での動作変わりませんね💧。うーん。
猪川朱美『鵼の絵師』11(朝日新聞出版)、昨日届きました。なんとか一回目を読み終えたので、簡単に感想とコメント書いておきますね。この巻は後半、契約中のサブスクに入った Nemuki+本誌で読んでいる話もあったので、ちょっと頭がごちゃごちゃしてますが、時代は確実に進んでいってます。
鵼の絵師10ほか - 潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes
鵼の絵師9 - 潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes
鵼の絵師8ほか - 潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes
(※7巻以前も感想を書いた記事はあると思います)
以下、内容にも触れますので未読の方はネタバレにご注意下さい。
ここのところ幸子(という死者)の影があまりに大きくて、ほかのエピソードが隠れてしまったような印象続きでしたが、11巻のラスト、第五十話でようやくそれも決着がついたみたいですね。タイトルも「合葬」、その言葉に相応しい印象的な回でした。ずっと追い続けてきた関東大震災での「消失」たちを、これでやっと取り戻せたように思えます。
そしてとうとう昭和16年秋になりました。太平洋戦争開戦前夜ですね。雑誌のバックナンバーが読めないので確認出来ないのですが、今夜の最新の号、22年5月号掲載分は五十一話となっていて、どうやら開戦後のようです(1,3月号は掲載なし??)。ここからはまた戦時下の話が繰り広げられるのでしょうか。これまでの『鵼の絵師』は昭和初期の平穏な時代から、過去の震災という悲劇を見つめていくというスタンスでしたけど、ここからは別の悲劇が待つのですね。
昭和の頃はまだ、記憶にある戦争を思い起こしていく作品がたくさん描かれていましたが、平成令和と時代がくだり、そうした動きもすっかり少なくなってきました。その「出来事」から遠く離れすぎたためですかね。いくつかは秀作が生み出されて、また読み手を増やしているようではありますが。
でもこうして登場人物たちとともに歴史を遡ったり、ともに歩んだりすることで、遠くにあった震災や戦争を、読んでいるこちら側にたぐり寄せることが出来たような気がします。そういう意味で、不思議な作品です>『鵼の絵師』。
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