《試練》――現在史研究のために

日本の新左翼運動をどう総括するのか、今後の方向をどう定めるのか

イスラエル大使館にガザ攻撃中止の要請を!

2014-07-27 07:52:13 | 中東・北アフリカの政治経済―世界の動きⅥ
イスラエル大使館にガザ攻撃中止の要請を!

◎イスラエル大使館           東京都千代田区二番町3番地
 ℡:03-3264—0911
 FAX:03-3264-0791
◎在日田イスラエル国名誉領事館 大分県日田市城町2-8-5
 ℡:0973-23-3138

1.イスラエル軍が国連運営の学校に砲弾撃ち込み、パレスチナ人子ども15人を殺害! 負傷者200人以上!


 7月24日、ガザ市北部ベイトハヌーンで国連が運営する学校に、イスラエル軍は砲弾を撃ち込んだ。イスラエル軍は「ハマスの戦闘員と地下トンネル破壊」を口実に、ガザ市北部の町シジャイヤやベイトハヌーンに猛攻撃を加えている。ガザ市北部はイスラエルとの境界線に近い。イスラエル軍はガザ市北部の住民に「避難しろ」とビラをまいた。しかし、どこへ逃げろというのか。
 イスラエルはガザ地区(福岡市と似たような面積)を2007年以降、軍隊と戦車と境界壁で封鎖している。境界線に近づけば撃ち殺される。ガザに住む人々に逃げ場も、攻撃から身を隠すシェルターも、何もない。だから家の窓を開け放し(閉めていると爆風でガラスが割れる)、一つの部屋に家族が身を寄せ合って、運よくミサイルや砲弾が落ちてこないのを祈るだけなのだ。家を失った人たちはガザ地区に点在する国連運営の学校に避難した。その数は10万人とも言われる。国連はイスラエル軍に「学校は避難所だから攻撃するな」と何度も何度も通告していた。イスラエル軍は避難所を承知で攻撃した。イスラエル軍は2009年にも避難所の学校を攻撃し46人を殺している。「パレスチナの子どもはハマス予備軍だから殺せ」と過去にイスラエルの高官は発言している。



ガザ情勢を描いた風刺漫画
ガザ地域と書かれた地下トンネルでイスラエル兵士がパレスチナ人を殺りくしており、ガザを取り巻いて鉄条網のフェンスがある。地下トンネルの出口にはラファア検問所(エジプトとの出入り口)と書かれていて、鍵がかかって兵隊が警備している。これは、ガザ虐殺を見殺しにし、救援すらしないエジプト政府を鋭く批判している。aljazeeraから


2.イスラエルは無差別殺戮、ガザ地区のハマスもロケット弾を撃ち込んで、どっちもどっちなのでは?


 パレスチナの犠牲者は子どもや女性やお年寄りだ。直ちに停戦を、直ちに双方が戦闘を中止すべきだ。
 本格的なイスラエル軍のガザ攻撃が開始されてパレスチナ人は800人、イスラエルは30人超が殺されている。直ちに停戦を。
 イスラエルや米国は「無条件で停戦を」といい、ガザ地区のハマスは「封鎖解除と『行政勾留の政治犯』の釈放が条件だ」という。ハマスが無条件停戦を受け入れないのはおかしいと報道される。現実はどうなのだろうか。
 イスラエルはガザ地区を封鎖している。人も物も水・電気も医薬品も、海外で手術を受ければ助かる病人などなど、すべてをイスラエルが閉じ込めている。「逮捕令状」もなしに何年間もイスラエル刑務所に身柄を拘束されているパレスチナ人がいる。封鎖を解除し、不法な拘留を解くことで、まだまだ公平ではないが、少なくともお互いが同じ和平交渉のテーブルにつくことができる。縄で縛られたパレスチナ人が両手両足をばたばたさせているのが現状だ。縄を解かずに和平交渉は成り立たない。パレスチナ人は封鎖という縄を解かれて初めて立ち上がり、和平のテーブルにつくことができる。


3.日本政府・安倍政権はイスラエルのガザ殺戮を黙認するのか!

 
 イスラエルがガザ空爆を開始した直後の7月7日に茂木経産相がイスラエルを訪問しセキュリティー問題での合意をしている。今年の5月、イスラエルのネタニヤフ首相は中東和平交渉が中断して初めての外国訪問に日本を選んだ。安倍首相は会談で、集団的自衛権の先取りとして安全保障分野での協力で合意した。安倍政権は、イスラム諸国と手を組んでパレスチナへの支援を発表するなど、パレスチナ・イスラエル双方と外交関係を維持してきたことをこれで転換した。安倍政権は武器輸出3原則を投げ捨て、“防衛装備3原則”として海外に武器や兵器技術を輸出できるように転換した。この口火をきったのはイスラエルが輸入する新型戦闘機F35の部品を日本が供給するためだった。安倍政権は表向き停戦を要請しながら裏では武器を輸出するというのだ。


4.直ちに停戦を!


 ガザに家族を持つ女性が福岡市に住んでいる。カオリ・フジナガ・ナセルさんだ。彼女は日本人だが縁があって十数年前に、ガザ地区に住むパレスチナ人と結婚した。しかし8年近くガザの家族と会えていない。イスラエルがガザを封鎖して以降、ガザに入れないのだ。8年の間、毎日ガザに電話をし、今日も生きていた、でも明日はどうなるかと心配する日々を送っている。(藤永香織著『ハヤーティ・パレスチナ――夢をつなぐカフェ』(新風舎)を読んでください。)


§ ガザ報告会 §
◎日時 2014年9月 27日(土)11時30分~13時
◎場所 福岡市・ココロンセンター

◎報告者 岡 真理さん(京都大学大学院教授)

 資料代金 500円

≪連絡先≫ヤスミン・ライブラリー
福岡市早良区西新4-3-20-903
℡ 090-6634-2973

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1 コメント

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ラファゲート (i一兵卒)
2014-07-27 16:46:02
最近のアル・ジャジーラは、オバマやケリーの意図を明け透けに表現していてわかりやすい。片や、シリアとイラクでアメリカに雇われた「聖戦士」を名乗るファシスト共の残虐行為を褒めちぎり、一方ではこの漫画のように“ラファゲートを開放しなければパレスチナ人の虐殺を続けるぞ”と、エジプト人への脅迫を行うというふうに。

当然のことだが、エジプト人としては、こうした脅迫に屈することは、再びムルシーと同胞団がシナイ半島をとおして舞い戻り、その後に、シリアとイラクの民衆が今日こうむっている運命が自分たちに降りかかってくることが分かっているので、いくらオバマや
帝国主義に色目を使う「人道主義者」がシーシ政権に圧力をかけようとも、それをさせないであろうと思う。

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