2013年2月 その他の地域の政治経済―世界の動きⅦ
《アルゼンチン》
○1MFがアルゼンチン政府に経済統計の操作疑惑(CPIを低めにGDPを高めに)を巡り改善策が十分でないと批判の声明(1日)。9月29日までに是正策を講じるように要求。
【ここでも経済統計は支配の道具でしかない。】
《ロシア》
○ロシア経済の減速が鮮明に(13.2.2)。2012年のGDP前年の4.3%から3.4%に減速。特に10~12月は前年同期比で2.2%に減速(要因は設備投資などのブレーキ)。欧州景気の低迷の影響で石油やガスの輸出が振るわず(欧州への原油輸出1%減、天然ガス8%減)。政府は5%成長への投資環境整備計画などを発表。
【ロシア経済は減速している。足元でも。欧州減速が影響している。】
○ロシア証券市場を整備 (13.2.10)。2015年までに証券市場を監督する連邦金融市場庁(小規模で対応できず)を中央銀行に統合し、銀行も含めて金融部門を一括監督する体制へ。巨大監督機関の誕生。国営企業を民営化する際に国内市場でIPOをすることを求めた。
○プーチンは液化天然ガス(LNG)輸出の段階的な自由化を検討するように指示(13日)。現在は国営のガスプロムが天然ガスの輸出を独占。
○ロシア国営ガス会社ガスプロムはウラジオストックでの液化天然ガスLNG基地建設(年500万トンを3つ)に着手し、18年に稼動する計画を決めた(21日)。アジア諸国、特に日本への輸出を想定している。12年9月にLNG基地建設で伊藤忠と石油資源開発JAPEXなどと共同建設で大筋合意している。天然ガスはサハリン大陸棚と極東サハ共和国チャヤンダ・ガス田、イルクーツク州ガス田から供給。パイプラインでウラジオストックまで運ぶ。1500万トンは日本の年間輸入量の17%。すでにサハリン2は年1000万トンのLNGの生産と日本への輸出を始めている。
《メキシコ》
○2012年の自動車生産台数は288万台、09年の2倍。牽引は輸出。生産台数の8割が輸出へ。生産や輸出の拠点としての優位性は労働コストの低さ(ブラジルの半分強)、自由貿易網の広さ(44カ国とFTA)。GDPは13年は3~3.5%に、ブラジルを上回る。ブラジル、インドなどは国内市場が魅力で直接投資を集めてきたが、メキシコは国内市場は大きくないが、輸出政策で稼いでいる。
《エクアドル》
○大統領選挙で反米左派のラファエル・コレア大統領が3選(17日)。エクアドルはOECD加盟の南米ではベネズエラ、ブラジルに次ぐ原油埋蔵量。コレア政権は石油輸出で得た資金でインフラ、社会政策に投入、失業率は下がり、貧富の格差も縮小傾向に。
【注目しておこう。】
《アルゼンチン》
○1MFがアルゼンチン政府に経済統計の操作疑惑(CPIを低めにGDPを高めに)を巡り改善策が十分でないと批判の声明(1日)。9月29日までに是正策を講じるように要求。
【ここでも経済統計は支配の道具でしかない。】
《ロシア》
○ロシア経済の減速が鮮明に(13.2.2)。2012年のGDP前年の4.3%から3.4%に減速。特に10~12月は前年同期比で2.2%に減速(要因は設備投資などのブレーキ)。欧州景気の低迷の影響で石油やガスの輸出が振るわず(欧州への原油輸出1%減、天然ガス8%減)。政府は5%成長への投資環境整備計画などを発表。
【ロシア経済は減速している。足元でも。欧州減速が影響している。】
○ロシア証券市場を整備 (13.2.10)。2015年までに証券市場を監督する連邦金融市場庁(小規模で対応できず)を中央銀行に統合し、銀行も含めて金融部門を一括監督する体制へ。巨大監督機関の誕生。国営企業を民営化する際に国内市場でIPOをすることを求めた。
○プーチンは液化天然ガス(LNG)輸出の段階的な自由化を検討するように指示(13日)。現在は国営のガスプロムが天然ガスの輸出を独占。
○ロシア国営ガス会社ガスプロムはウラジオストックでの液化天然ガスLNG基地建設(年500万トンを3つ)に着手し、18年に稼動する計画を決めた(21日)。アジア諸国、特に日本への輸出を想定している。12年9月にLNG基地建設で伊藤忠と石油資源開発JAPEXなどと共同建設で大筋合意している。天然ガスはサハリン大陸棚と極東サハ共和国チャヤンダ・ガス田、イルクーツク州ガス田から供給。パイプラインでウラジオストックまで運ぶ。1500万トンは日本の年間輸入量の17%。すでにサハリン2は年1000万トンのLNGの生産と日本への輸出を始めている。
《メキシコ》
○2012年の自動車生産台数は288万台、09年の2倍。牽引は輸出。生産台数の8割が輸出へ。生産や輸出の拠点としての優位性は労働コストの低さ(ブラジルの半分強)、自由貿易網の広さ(44カ国とFTA)。GDPは13年は3~3.5%に、ブラジルを上回る。ブラジル、インドなどは国内市場が魅力で直接投資を集めてきたが、メキシコは国内市場は大きくないが、輸出政策で稼いでいる。
《エクアドル》
○大統領選挙で反米左派のラファエル・コレア大統領が3選(17日)。エクアドルはOECD加盟の南米ではベネズエラ、ブラジルに次ぐ原油埋蔵量。コレア政権は石油輸出で得た資金でインフラ、社会政策に投入、失業率は下がり、貧富の格差も縮小傾向に。
【注目しておこう。】
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