そのゲレンデの最後の日の一日前。
リフトの案内係りとして居た君。
今想うと不思議なんだけど、僕は想わず声をかけた。
「可愛いね~♪」
その日、リフト乗り場で逢うたび、話しをして。
「名前はなんて読むの??」
「彼氏居るの~??」
とかね。
ゲレンデはクローズしてしまって、
もう逢える事は無いかもしれないけど・・・。
リフトに乗るまでお話しできるのは10秒くらい。
順番が来るまですごく長い10秒で。
お話しできたらすごく短い10秒だね。
長くて短くて、切ないけど楽しみだったその日の短い時間。
永遠に続けばイイのにな、と願った10秒間。
“あの日”からもう少しで3年。
少しづつ、心とココロの片隅が軽くなってきたのかな♪