他愛ない会話に埋もれたり
手のひらから溢れ落ちそうな言葉達を
一つ一つ丁寧に拾い上げて
生まれてきた意味を
一つ一つ丁寧に磨きあげて
生きていく理由を
少しづつ少しずつ積み重ねて
そんな君はいつも嬉しそうだった
何気ない日常で傍に居て
いつも聞こえない振りしていた
僕だけの世界に突然入ってきて
手を握って君は言ったんだ
『今見える星空の意思を教えて欲しい』
瞳を見ながら顔を近づけて
『今見える星座の意義を見つけたい』
そんな君はいつも輝いていた
いつの間にか
僕の隣りには君が居て
いつの間にか
僕が生きていく理由になった
僕が指差す方向には
君の好きなスピカがあって
君が腕を目一杯広げた空には
無数の星が瞬いて
そのまま君と重なって
思わず抱きしめた
ずっと境界線を並んで歩いてきてくれた君
ずっと境界線を破れなかった僕
君は優しく囁いた
『やっとだね。ずっと待ってたよ。』
そんな君を僕もずっと好きでした。
これからもずっと好きでいるから
いつまでも一緒に星を見にいこう
いつの間にか
星座を一緒に見るなんていう
二人が逢う理由は無くなってたね