ルカ、急いで〜〜!と夕夏が手を引いていこうとするが、流歌は何故か彼から瞳を離せなかった。
『どう…しました?』
はっ!としながらも『す、すみません。理由は無いんですけど…』お互いに?と首を傾げ、何故か気まずい空気がまた二人を動けなくする。
「えっと先輩!?すみません。ほら〜ルカ、行くよ!」と夕夏が二人の引力にも似た空気を散らす。たぶん時間にすれば数秒、ただ、たしかにその間は二人の時間は止まったのだ。その刹那時間、初対面ながらも二人のココロの深い深い奥底がコトンと無意識に音を立てていた。
そんな小さなちいさな音と一緒に、流歌は夕夏とパタパタと教室へ走っていく。
ーあの人が僕の…?ー
教室に向かう廊下を曲がりながら、流歌はまだ居てくれたら…と保健室の方を横目で見ると、彼が視界に入ってきた。もう一度、視界に入れておきたかった人と目が合った。そう、何十メートルも離れた2人なので本当に目が合ったかはさておき、男子生徒も流歌を見ていて、二人にしか分からない世界で、また時間が止まった感覚がした。あの人が見てくれていた、これはどんなに嬉しいことだろう。二人の胸の空は今までのどんな空より青く、一瞬で春の温かさに包まれた…そんな永遠の一瞬で、流歌は不思議と左胸の奥の方がくすぐったいのと同時に、自然と口角が上がっていた。
ー あれ?この気持ちは…何?初めてでよく判らないけど、なんか嬉しいってことだけは分かるわ。うん。わたしはこの気持ちが嬉しいのね。ー
名前のない透明な時間と気持ち。それは大多数の人がきっと通る道。近道も正解も目印もない道だけど、それでも不思議と恋と呼ばれるココロに辿り着くが、それを証明できるものも、色も温度もそれぞれ違うのだろう。見ることも医学的に取り出すことだって出来ない、でもあなただけはちゃんとここに在ると感じられるものが、ひっそりと宿り始めた流歌なのであった。
男子生徒は扉をノックし、天使です。呼びましたか?と保健室の扉を半分ほど開け、顔だけ出してはにかんでいる。あ、結人くん入って入って、と共通の友人である九音(くおん)について聞きたいことがあるから、と花緒莉に呼ばれたのだった。九音はスピリチュアルカウンセラーであり花緒莉の恩師で、十儛の姉にあたる。
「最近はどう?落ち着いてる?」
『うん。でも誰かに触れるのも触れられるのもやっぱり苦手。あとは色んなモノがたまに見えるかな』
そう言いながら男子生徒は苦笑いしたが、自分自身については悲観している訳でもない。どこか達観すらしているようだった。
それで九音はなんて?
・・・
・・・
・・・
「そう、九音がね・・・。で、また夜更かししてるのね?眠そうだけど?」
『あ、あんまり遅くなるつもりは無いんだけど、夢中になっちゃって』
隠してるつもりでも無いが何故こんな時はドキッとするのだろうか。ココロが平穏ではないから寝れないといった類の理由でもないのに。
「夢中もイイけど、心の休みも大事にね。横になっていいわよ」
促されるままソファーに仰向けになった結人に、花緒莉は事務仕事をしながら話しかける。
『どう…しました?』
はっ!としながらも『す、すみません。理由は無いんですけど…』お互いに?と首を傾げ、何故か気まずい空気がまた二人を動けなくする。
「えっと先輩!?すみません。ほら〜ルカ、行くよ!」と夕夏が二人の引力にも似た空気を散らす。たぶん時間にすれば数秒、ただ、たしかにその間は二人の時間は止まったのだ。その刹那時間、初対面ながらも二人のココロの深い深い奥底がコトンと無意識に音を立てていた。
そんな小さなちいさな音と一緒に、流歌は夕夏とパタパタと教室へ走っていく。
ーあの人が僕の…?ー
教室に向かう廊下を曲がりながら、流歌はまだ居てくれたら…と保健室の方を横目で見ると、彼が視界に入ってきた。もう一度、視界に入れておきたかった人と目が合った。そう、何十メートルも離れた2人なので本当に目が合ったかはさておき、男子生徒も流歌を見ていて、二人にしか分からない世界で、また時間が止まった感覚がした。あの人が見てくれていた、これはどんなに嬉しいことだろう。二人の胸の空は今までのどんな空より青く、一瞬で春の温かさに包まれた…そんな永遠の一瞬で、流歌は不思議と左胸の奥の方がくすぐったいのと同時に、自然と口角が上がっていた。
ー あれ?この気持ちは…何?初めてでよく判らないけど、なんか嬉しいってことだけは分かるわ。うん。わたしはこの気持ちが嬉しいのね。ー
名前のない透明な時間と気持ち。それは大多数の人がきっと通る道。近道も正解も目印もない道だけど、それでも不思議と恋と呼ばれるココロに辿り着くが、それを証明できるものも、色も温度もそれぞれ違うのだろう。見ることも医学的に取り出すことだって出来ない、でもあなただけはちゃんとここに在ると感じられるものが、ひっそりと宿り始めた流歌なのであった。
男子生徒は扉をノックし、天使です。呼びましたか?と保健室の扉を半分ほど開け、顔だけ出してはにかんでいる。あ、結人くん入って入って、と共通の友人である九音(くおん)について聞きたいことがあるから、と花緒莉に呼ばれたのだった。九音はスピリチュアルカウンセラーであり花緒莉の恩師で、十儛の姉にあたる。
「最近はどう?落ち着いてる?」
『うん。でも誰かに触れるのも触れられるのもやっぱり苦手。あとは色んなモノがたまに見えるかな』
そう言いながら男子生徒は苦笑いしたが、自分自身については悲観している訳でもない。どこか達観すらしているようだった。
それで九音はなんて?
・・・
・・・
・・・
「そう、九音がね・・・。で、また夜更かししてるのね?眠そうだけど?」
『あ、あんまり遅くなるつもりは無いんだけど、夢中になっちゃって』
隠してるつもりでも無いが何故こんな時はドキッとするのだろうか。ココロが平穏ではないから寝れないといった類の理由でもないのに。
「夢中もイイけど、心の休みも大事にね。横になっていいわよ」
促されるままソファーに仰向けになった結人に、花緒莉は事務仕事をしながら話しかける。
「入ってくる時に可愛い子に逢ったでしょ?天羽流歌ちゃんっていって、膝まくら出来なくて。結人くん…膝まくらさせてくれない?エヘヘ…」
結人は気心知れた花緒莉が居る空間ということと、睡眠不足が重なり、あっという間に寝息を立てていた。
「…って、もう寝てるのね…。始まりを恐れちゃダメよ。」
そう言って割れないように結人の眼鏡を外し、そっとブランケットをかけた。大好きなコーヒーを淹れ、行く末を案じるかのように、暫し結人を見つめる花緒莉であった。
そうゆうの、憧れる~♡笑
二人は
運命的な出逢いだったのね♡
ルカちゃんのココロの機微がいい感じに描かれてるね(* ´ ˘ ` *)
憧れるて…笑
気付いてないor気付かないふりで、逃しちゃうんだよね。
今度から瞳が逢った瞬間、恋に落ちるように努力します(違)
ん〜
わたしはよく『男の娘』って言われるのが関係してるのか、同性の心理はイマイチ笑
これからも結人のターンは淡々と進むと想いますwww
そうか、気付かないふりで逃しちゃうのか‥
まぁくんて、年上の女性から、特にモテそうだよね♡
あ、でも面倒見もいいからどっちもか(* ´ ˘ ` *)フフフ…♡笑
えっ、そうなのか、、
男性心理も気になるとこだけどな~♡笑
ま、気付いたら好きでした、ってイイよね♡
年上からはモテるというより、可愛いがられる感じかな。面倒見が良いかは分からない笑
ワンコの面倒見は良いけどwww
なんか男性の心理は難しいんだよね〜。
書き辛いというか、基本メンタル劇弱だからバッドエンドにしかならないwww
バッドエンドにしかならないwww
(大事だから2回言った)
ま、結人のはこれから…かな!?
(約束できない約束)