◼︎下準備
<購入したもの>
・金継ぎ「美」セット
・参考書籍↓
最初はYouTubeで金継ぎの動画を見てましたが、工程が長い関係で動画も長い!飽きて必要なことだけ知りたいと思い本を買いました。
・段ボール箱
漆の渇く湿度の高い環境「ムロ」を作るため、段ボール箱を用意。ちょうどスーツケースを購入して送られてきた段ボールがあったので、それを利用。
でも、ちょっと大きすぎたなーと後から反省。湿度作り用の雑巾にバスタオル2枚分使ってました。
・使い捨てゴム手袋
実は後ほど記載しますが、金継ぎ後に漆かぶれを発症しました。
最初に紹介した金継ぎ「美」セットにはビニール手袋1枚しか入っていないため、2回目以降の工程では素手でやってたのが原因です。甘くみてました。
セーユーとかに500円くらいで大量に入った介護用とかの手袋があるので、それ買ったほうがいいです。
・ダイヤモンドヤスリ
セットに入ってないです。
検索するとでてきます。私は実家にあった工具箱の中のものを使ってました。
先の細いこういうヤスリ。
100均にもあるらしい。
・カッター
・新聞紙(漆や器削ったカスで汚れるため敷き物)
・小麦粉(漆に混ぜて麦漆という接着剤にします)
・水(スポイトとかあるとなお良し)
とりあえずこれだけあれば始められます。
◼︎まずはヒビと割れのチェック
今回、ヒビと割れの皿2枚を直しましたが、「どこまでヒビが入っているか」のチェックが甘くて後から漆を足す工程が発生。
写真に撮って拡大して確認するなど、徹底した方がいいです。
◼︎ヒビ、割れの断面を削って漆が入りやすくする
どこまでヒビがあるかの確認が終わったら、ヤスリで漆を入れるところを削ります。
削り終えたら粉は綺麗に拭き取ります。
◼︎断面に漆を塗る
テレピンで薄めた漆は皿の材質によっては結構染み込みます。
私は青い皿の方がマットな質感で、念入りに漆を塗った結果、拭き取りきれず染み込んで金をつけないところまで茶色くなりました。泣ける。
ツルツルした材質のもう一枚は拭き取ったら問題なかったので、材質に注意です。
◼︎一晩乾かす
漆は塗るたびに一晩か一週間くらい乾かす工程が必要になります。
一度の作業は30分前後で終わるものの、乾かして待つ時間が長いです。
◼︎麦漆で接着、ヒビの穴を埋める
小麦粉を混ぜた漆「麦漆」で割れた器は接着、ヒビは埋めます。
こっちしか写真撮ってませんでした。
ここで初めて割れの先にヒビが入っていることに気づき青ざめる。
ヒビの皿の方はテープは貼らず、ヒビの左右から麦漆を塗って最後に出ている部分を拭き取っておしまい。
この工程の後は1週間、ムロで乾燥させる時間をとりました。
◼︎乾いた麦漆を削って表面を滑らかに
乾いた麦漆が若干デコボコしているので、継ぎ目をなめらかにするため紙ヤスリで削ります。
◼︎再度、漆を塗る
念には念を入れて、削った麦漆の上に漆を薄く塗って表面をさらに滑らかにします。
この工程を2〜3回一晩乾かしつつ続けます。
◼︎やっと金!金粉を撒く
これでやっと金粉を使う工程です。長かったー!
金粉を貼り付けるため、うすーくした漆を金をつけたい箇所に塗り、15〜30分放置。
放置後に金粉を撒きます。
めちゃくちゃ指につく。もったいない。
金粉はセットに0.2g入っていて、思いっきり使うと結構すぐなくなりますが、思いっきり使った方が出来上がりは綺麗です。
私は最初にケチってマダラにしか金が付かなかったので、結局もう一度同じ工程を繰り返して金を使い切る羽目になりました。
◼︎ここで漆かぶれ発生
金粉の工程でも分かる通り、最初以外は手袋をしないで作業していたため漆かぶれが発生しました。
すぐこないから「大丈夫な体質か?」とか思ってましたが、そんなことなく、70時間後くらいからじわじわきてます。
分かりにくいんですが、ちょこちょこ水泡ができてかぶれたなーって感じです。かゆいです。水泡は破けては再度できてを繰り返して、顔や皮膚の弱いところに飛び火してます。
今だいたい最後に漆を触ってから4日めで一番ひどくなってます。
なので、来週以降治ってから最後の金粉コーティング作業に入ります…手袋大事…!
後半に続く