つなぐ想い

戦後70年。
70年という数字を見ると、遥か昔のように思えるけれど。
私のおじいちゃん、おばあちゃんの世代は、戦争を体験しているんだよなぁ。

つらいことは、思い出したくない
できたら忘れたくない

きっとそう思っているはず。

それでも、その体験を涙ながらに語り継いでくださっているのは、
二度と、もう二度と
あんなことがあってはならないと
心から思っているから。

本当だったら、聞きたくない。
怖い話、残酷な話、酷い話
それでも聞かなくてはならない。
だって、同じことを私たちがしたらいけないから。

夏になると毎年、戦争特番のテレビがたくさん流れる。
毎年毎年。
テレビで見ていると、もしかしたら映画の世界の話なんじゃないかと思えてくる。

でも、となりの部屋でお茶を飲んでいるおばあちゃんが、あの時代を必死に生き抜いてくれたから、
自分がいる。

自分が今ここにいることって
すごいことなんだ。
戦争って、自分と遠い話じゃないんだ。

文字通り、命を懸けて私たちにつないでくれたいのち、時代。
わたしたちはその想いも乗っけて、次の世代につないでいかなければならないと思う。

みんなが自分のこととして向き合う時。
みんなが自分の意思を示す時。

戦争と関係のない人なんて誰もいない
平和と関係のない人なんて誰もいない

わたしは平和がいい。

さあか