Local-Liner ~静サツ雑記帳

静岡運転所札幌派出所=静サツへようこそ。
札幌圏の鉄道を軸に、気ままに書き連ねていく日記です。

ダイヤ改正に合わせて行った結果がこれだよ! その10 ~北の老兵を訪ねて 3 「とき327号」

2013年05月30日 | 鉄道 ‐ 旅行(2013年)
 タイトルを見て「は?」と思った方もいると思います。
 このシリーズをご覧になっている方はご存知でしょうが、『北の老兵を訪ねて』というサブタイは前々回とその前(その7その8を参照)に使用しています。2回とも、上越新幹線に残る最後の国鉄型新幹線・200系K編成に乗車していました。
 しかし、前回(その9)では200系から離れ、しなの鉄道169系を満喫しています。場所も上越新幹線から離れ、長野県に向かっています。
 では、なぜこのサブタイトルになったのか。
 答えは簡単。169系の後、再び200系に乗りに戻ったからです。

[種別:新幹線 北陸新幹線 あさま526号 長野13:36→東京14:52]
《大宮14:26着》



 静岡に帰るなら東京まで乗りとおすのが筋ですが、まだ日も出ているうちに静岡に帰るなんて想像もつかないので乗り通しません。
 降りたのは大宮。東北・山形・秋田・上越・北陸(長野)のすべての新幹線に乗り継げる接続駅で、開業当初のターミナルでもあります。そのため、大宮駅は新幹線だけで3面6線もの広さを誇っています。
 現在は両サイドの2面をそれぞれ下り用・上り用として、中央のホームを臨時列車に振り分けています。JR東日本によれば、北陸新幹線金沢開業の後は、大宮~東京の線路容量が足りなくなるため、一部の列車を大宮発着に切り替えるようです。定期列車の大宮折り返しは、1985年の上の開業以来となります。ほとんど全ての列車が停車し、大宮の位置づけはさらに上がることでしょう。
 余談ですが、軽井沢から来て大宮で降りると、東京までに比べて200円安くできます。一つ手前の熊谷で降りれば930円も節約できるけど



 14番線に降り立った私は、その足で下り17・18番線に向かいます。平日ということもあり、中央の15・16番線は行くことができないようになっていました。

 次なる200系の列車は、東京駅14時12分発の「とき327号」。定期列車の200系「とき」は既に3往復となっていましたが、「とき327号」は下り「とき」の1番バッターです。時間的に撮りやすい/乗りやすい200系列車の一つでもあります。
 大宮の発車は14時38分。時間に余裕はありません。



 ホームに上がると、いるわいるわカメラ軍団の群れ。既にスタンバイ状態です。E2系「やまびこ141号」(14:34発)には目もくれず、東京方からやってくる200系を待ち構えています。

 やがて東京方向から200系の丸顔が姿を現しました。



 リニューアル色ではなく、原色の緑をまとった200系の登場に、辺りがざわつきました。



 ゆっくりと入線。



 現れたのは、稼働している5編成(3月15日現在)中唯一の原色車・K47編成です。
 元F13編成としてデビュー。1999年から始まった200系リニューアル工事の第一弾となりました。この延命工事で10年前後使用されることになったK47編成は2007年、JR東日本発足20周年と東北・上越新幹線(大宮)開業25周年を記念して原色に戻されました。リニューアル工事によって運転台窓の形などは変わってしまいましたが、0系以来の鋼製車体は健在です。



 発車時刻も近いので、乗り込むことにしましょう。

[種別:新幹線 上越新幹線 とき327号 東京14:12→新潟16:19]
《大宮14:38発》



 200系定期運行最終日の午後の天気は晴れ。絶好の日和です。



 高崎を出ると雪を冠った山々が見えてきます。上越連峰はまだスキーシーズン真っ只中です。



《越後湯沢 15:28着》

 あっという間に国境を越え、越後湯沢に到着。ここから、ガーラ湯沢に向かう分岐線が出ています。スキーの時期だけオープンする、新幹線でも変わった駅です。元は越後湯沢から車庫に向かう回送線でしたが、終端付近にスキー場を造ることで、スキーアクセス線として営業運転をするようになりました。わずか1.3kmながら区間運転はなく、越後湯沢止まり「たにがわ」の延長か臨時列車が走るのみとなっています。かつての「新雪」(東京~越後湯沢・石内間でスキーシーズンのみ運転した在来線特急)のようです。
 JR東日本では、新幹線とリフト券・レンタルをまとめた切符を発売しています。東京から1時間半でダイレクトに行けるとあって、スキー場は人気のようです。



《長岡 15:54着》

 約30分で長岡に到着しました。新潟県下2位を誇るこの街からは、信越本線が分かれます。
 よく間違う人がいるので崎に書いておきますが、ここから上越市につながっているのは信越本線エアって、上越線ではありません。そもそもからして、上越線は群馬県(=旧国名の「野」)の高崎と新潟県(=「後」)の長岡を結ぶことからつけられているのに対し、1970年に高田氏と直江津市が合併してできた上越市は「『上』越後」の略です。ここ、テストに出ます。



 車内は終始混むことなく、4両しかない自由席もこの通り。



 夕方になり、日差しが強くなってきました。西日を浴びながら、200系は越後路を駆け抜けます。いよいよラストスパートです。

《新潟16:19着》



 16時19分、所定通り新潟駅11番線に到着しました。
 これで、200系3編成(K43・K47・K51)に乗ったわけですが、運用に入っているのはこの3本だけなので、これえすべての編成に乗車したことになります。やったね!



 誰もいなくなった車内を撮ってからホームに降り立ちます。



 乗車した2号車・226-1061。

 次に乗る列車はすでに決めてあります――「とき342号」。200系上り最終で、かつ、何の因果が働いたのか、原色のK47編成が使われます。
 これまで200系はずっと自由席に乗ってきましたが、「とき342号」に関しては最終ということを考え指定席をとっていました。今回の帰省で最も早く押さえた指定券の一つです。
 「とき342号」の発車まであと1時間半近くあります。私は200系最後の雄姿に思いをはせながら、そろそろ切れそうになっているカメラのメモリーカードを探しに、改札の外へと足を向けました。

 次回に続く!


現在地:新潟

静岡まで あと331.8km(直線距離)


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