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マイナー化する社会

5月22日

■抗体検査がどうのこうの言われている。コロナ禍の現状を国が把握するために進められているようだ。もちろん、これは私たちのためでもある。それはわかっている。でも、検査キットが送られてきて協力しろと言われても、私は参加するつもりはない。まずはマスクと給付金を送ってこい。

■給付金は振り込みが遅れるだけ額を増やしてくれないか?税金徴収で延滞金とるなら、それと同じやり方だ。期限を決めないその仕事のやり方はフェアじゃない。

■彼自身が障害者である東大准教授が、現在のコロナ禍を「総障害者化社会」と定義した。彼によれば、障害は障害者の側にあるのではなく、彼と社会との間にある。もし完璧にバリアフリーな社会が実現されて、生活に不便がなくなれば、そこに障害者はいないわけだ。

■障害は障害者になったときに顕在化するが、今起こっているコロナ禍は社会の側から顕在化してきたものだ。結果、誰もが否応なく障害者になった。行き着くところ、それは他者への攻撃である。

■ドゥルーズがマイナー化と言ったのもそんな話だろう。つまり、文字通りの障害者はマイナーな存在だからそこに自然と連帯が生まれるが、誰もが障害者になった現状ではマイナー化が必要なのだ。誰もが余裕のないなか、どうすれば互いに手をとりあえるか?DVや自粛警察などなど、他者への攻撃はもうすでに顕在化しているのである。

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