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カール・マルクスは蘇るのか

7月27日

■「人流は減っている、それはない」とスガ。それはない方はいいとしても、人流が減っているとか噓はよくない。あるいは噓ではないということなら、感染拡大している以上、人流を抑制するという政策自体が的外れだったことになるだろう。論理的に矛盾した発言が多すぎて、国のトップの頭脳としてはとても評価できない。

■柄谷行人氏が最近、「ニューアソシエーショニスト宣言」なる書籍を出版している。これは20年前の「NAM原理」の続編で、柄谷氏の社会組織運動NAM(2002年に解散)を、コロナ禍を機に彼自身が再考したものであるらしい。今こそNAMではないか、と鼻息を荒くしているのだろうが世間はどう見るのか。NAMについては、「内田樹の研究室」の2000年12月16日付のブログ記事がおもしろい。




■私も学生時代、柄谷氏の本はよく読んだ。一度もいいと思ったことはない。彼のラディカルな批評はぜんぜんラディカルじゃないと思っていた。ただ柄谷氏は当時は読んでおく必要がある存在だった。

■私にとって柄谷氏はいつもそういう人だった。彼がコロナ禍で新しい社会組織を考えているならやはり興味がある。共感することはまずないにしても。近く買って読もうと思います。

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