第7章のための準備
この1章だけで「先史時代の日本」を要約するのはとてもできませんが、「マンロー学」への入り口としてお読みいただければ幸いです。
ということで、「先史時代の日本」の要約を書き始めたところだったが、ふとしたことから、すごい論文を見つけてしまった。
それが先日あげた2020年10月23日 アバさんのマンロー論 である。
当時の考古学の状況、到達点など知らない私には「先史時代の日本」の大著は手に余った。
一応、序説を読んだところでその梗概でお茶を濁そうと思ったが、アバさんは全巻を通読した上で、当時の学会の到達状況も見渡しながら評価しているので、いまのところは決定版と行ってよいだろうと思う。
「伝播主義」史観について
「伝播主義」史観について
ただし、メソポタミアから西域を伝わってさまざまな文化が伝播してきて、それが中国文明を形づくったという壮大な提起は、アバさんからは壮大なほら話として受け止められているようだ。
さらに支石墓(ドルメン)文化の扱いは慎重にやらないと、せっかくの議論を相殺してしまう恐れがある。
この点については、アバさんの議論に付け加えなければならないので、これだけでもうひとつの章(第8章)を追加したいと思う。
第6章の追補
第6章の追補
後もう一つ、アバさんの論文の前半には「先史時代の日本」執筆に至るマンローの考古学的活動の経過が記載されていて、そこにはわたしにとっで新しい事実も含まれているので、第6章の修正もしなければならない。
それまで生きていられるかどうか、少々心配になってきた。
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