前期記事 「支石墓の謎 墓地に見る日韓交流」
の冒頭講演 「支石墓に見る日韓交流」を抜粋紹介する。
演者は埼玉大学准教授の中村大介さん
1.支石墓とは
日本では弥生文化の開始期に北部九州で突然出現する。ゆえに弥生文化を考える際にきわめて重要なマターである。
2.支石墓の種類
ドサッとコピペする。東アジアだけでも色々な言い方があるということだ。
支石墓の種類
3.東北アジアの支石墓の源 . . . 本文を読む
ネット上で、支石墓に関する論説は少ないが、下記の記事が参考になる。
平成26年度 東アジア国際ミニシンポ「支石墓の謎 墓地に見る日韓交流」記録文字化けしてコピペができないので、別記事で要点を複写して転載する。
紀元前1500年頃 遼東半島付近で支石墓が発生。テーブル状形態を示す。
その後 テーブル型支石墓は中国東北部・遼東半島・朝鮮半島西北部に拡大。 . . . 本文を読む
ヒッタイトの版図紀元前 3500年ころ メソポタミアでは紀元前3000年ころの隕鉄性鉄器が発見されている。またアナトリアの王墓からは隕鉄製の短剣が発見されている。
紀元前2000年ころ クリミアの印欧語人が黒海を渡り小アジアに侵入。先住民を制圧しヒッタイト国を建設。
紀元前 1800年ごろ クレタ島の民が、山火事の焼け跡から隕鉄を発見、鉄鉱石を高温で . . . 本文を読む
「マンローとドルメン論」に関して面白い論文を発見した。
『く物の解釈>学知と精神』という表題で著者は 全成坤さんという方。肩書きは高麗大学日本研究センターのHK研究教授となっている。日本語の文章である。
この論文の主眼は、崔南善という日帝時代の考古学者を紹介するものである。
これによると崔南善は「楽浪文化は朝鮮における最古の最大のものである」とし、個々の用具や . . . 本文を読む
ドルメン同根論は破綻したが
ドルメン同根論は間違いなく破産している。マンローは破産したドルメン論にしがみつくことにより、考古学・人類学の主流から外れてしまった。
しかし同根論の根っこにある北方系人種の横移動の歴史は、必ずしも廃棄されたわけではない。
Yハプロ学説が人類学を席巻する20年前までは、HLA、T細胞白血病、HB抗原など多くの研究で、東 . . . 本文を読む
2020年09月13日
三種類の時代を描き分けたマンロー
マンローは縄文・弥生という時代区分を用いずに、先史時代の日本を描き分けています。それは日本の先史時代をメソポタミア、アジア北部回廊、中国古代王朝、朝鮮半島と一貫した変化として捉えるために非常に重要な視点を提供しています。そしてこの世代交代の重要な指標として「ドルメン文化」の考えを突き出しています。しかしながらこの考えはうまく . . . 本文を読む
2020年09月18日
メソポタミア年表
とりあえずあまりかまけている暇はない。マンローの所説を理解するための覚え書き。1.メソポタミアの文明は諸民族間の戦争と、諸民族の共通利害の形成(戦争予防)の文明なのだ。こういう時代は世界史の中でいまだにない。シュメール人が原基になっているが、それは紀元前2千年、ウル第三王朝の滅亡とともに消滅した。後はセム人を主体としながら印欧語人がしば . . . 本文を読む
マンロー関連をこちらに移すことにします。
定期読者には個人的な読書ノートの断片に毎回お付き合いさせるのは申し訳ないので…
とりあえず、本日の記事は、現在進行系の感想です
マンローの「先史時代の日本」は、今見ても素晴らしい本だと思います。そこには日本の考古学会や歴史学会には見られない発想が満載されています。
たしかに今までも薄っすらと感じてはいたのですが、
旧石器時代&rar . . . 本文を読む