あれは!今から35年ぐらい前になるでしょうか?
確か詩吟のお弟子さんに誘われて、軽い気持ちで参加したのが・・・死ぬ思いをしました
読売旅行の富士登山ツアーだったと記憶しています、出発の時は良い天気で
五合目までバスで行けるのです、何も知らないで比叡山に登る感覚ですから軽装でした
五合目からいよいよ、歩きです、途中で少しクラッとした事もあったけど、八合目へ
ここの山小屋で仮眠をするのです、夜中の二時の起こされて山頂の御来光に挑みます
しかし、起きたときには凄い雨なんです、台風の影響もあったのでしょう
登山をあきらめる人もありましたが、私は無謀にも・・ジャンパーも持たずに参加です
ジャンパー代わりに青いごみ袋を借りて、杖を片手に登頂を開始しました
周囲にはバスで一緒の人も、お弟子さんも居ません・・・雨が大豆ぐらいの大粒で痛いのです
明かりは、頭に付けているカンテラだけ、山小屋を出発した時は周りが真っ暗で前が見えません
山で遭難するってこんな時なんかな?と思いながら少しづつ 前に突然岩の壁が・・びっくりです
途中で一人のおばさんが・・「独りなんです、後ろに付いても良いですか」と・・・
やっと石段が出て来て、何故か助かった、と思いました
そして平坦な道に出てきたら、山小屋が並んでいるのです、入るとお店だったんです
温かいコーヒーを注文しました・・なんとインスタントコーヒーでしたでも地獄に仏です
温まった処で、みんなに付いて逆の出口から外へ出て、びっくりでした・・・
あの写真で見た富士山の頂上の姿が目の前に、あの時の感動は今も忘れません
この時の教訓は、自然を舐めてはいけない、でした、
死ぬのかな、と思ったのも後にも先にも・・この時一度だけです
京都の谷藤松凬でした・・・来月で74歳・・天皇陵に目覚めた男です
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