昨年の4月29日は開府400年と言うこともあって、恒例の大名行列も例年に増して賑やかだったが、今年は一転、自粛。
静かな休日でした。
だからと言うわけではないけど、城山へ足を運んでみた。
この門構え。津和野から移築されたものだから本当の姿ではないけど、ないよりはあった方がそれらしい。
で、石畳をゆっくり(息が切れるので…)登る。結構歩幅が広いので最内を選んで楽をする。
お城は幕末の石州口の戦いで敗れ、火の手を放って消失した、と言うのが定説だが、近年の考察では、明治の浜田沖地震で
崩れ落ちた、と言う説が史料などからは見受けられる。
城跡から望む日本海の小さな湾。北前船の交易の要所であったことから昨年、日本遺産に指定された。
だからみんな観光に来てね、などと今は口が裂けても言えない。何にしても当分は「お家に居ましょうね」。
と言いながら外出している私だが、走る個室部屋でほんの近場へ移動して、お日様にあたるくらい許しておくんなさい。
そういえば家族連れが一組とお一人さんが歩いておりましたな。どう見ても地元の方ですね。
前を向けば海。後ろを向けばすぐに山並み。そのわずかな隙間に人々の暮らしがある。
昔と姿は変われど、相変わらず小さな街だ。だけどここで生まれ育ったのだから、しばらくの眺めは心が和む。