EKKEN♂

このブログは http://ekken.blog1.fc2.com/ に移転しました

いちご100%

2005-08-02 | おたくなはなし
 いちご100%が最終回だったようで。
 相変わらず定食屋に入った時くらいにしか「少年ジャンプ」読まないので、前回何があったのか分からないのですが、結局ジャンプイズムの波にもまれて檜山ひかる西野つかさデスカ。
 連載スタートした頃はどう考えても東城綾がヒロインだったのに、この結末はアンケートはがきですか!
 良くも悪くもジャンプ主義、読者の期待通りに物語が進んだのか、それともジャンプ購読の中心層をも裏切る展開だったのか。
 つーか、オジサンとしてはですね、西野つかさの魅力が全く分からんのですよ。
 最近のワカモノの間では、ああいったちょっとコナマイキな女がモテるんですかね?
 アレならその性格をもっと極端にした、北大路さつきに魅力を感じるのですが。


 越後屋が、めがねっ娘好き&おっぱい星人であることを暴露するだけの記事だな。

 
 ジャンプイズムの元では、良い漫画が生まれないと感じます。
 作家が長いスパンで面白いことを考えても、結局大事なのは「次週の展開」であって、一週間ごとに必ず山場を設けなければならない事から、どうしても無理のある展開になりがち。その展開も、たいていは「多くの読者が望んだ流れ」になることから、意外性が少なく、結末が予想できてしまう。
 多数決で決められる物語は、多くの読者を喜ばせることができるかもしれないけれど、その喜びは決して深いものではなく、印象も薄い気がします。
 鳥山明のドラゴンボール、かなり早い段階から、ミュージックステーションにおけるタモリのやる気なさを感じませんでしたか?
 作家本人がやめたがっていたのに、アンケートで人気が高いものだから、延命措置を取らされていた感がプンプンしました。井上雄彦のスラムダンクは、ちょっと中途半端な感じが否めなかったものの、面白いままうまく終わらせることが出来たと思うのですが、中には、もうちょっと続けさせれば面白くなりそうだったのにと感じながら、山場が来ないまま不人気で打ち切りになったものも多いと思います。……ジャンプはあまり読んでいないのでよく分かりませんが、ジャンプ方式に追随したと思われる少年マガジンでは、チャンバラ ―一撃小僧隼十 (1)とか、GOLDRUSH! 少年よラケットを抱けが、「これから面白くなる!」と思ったときに終了していました(どれも古い漫画ですが、少年漫画誌を読んでいたのは、そのあたりまでなので)。
 
 ジャンプではよく「いちご100%」と対比される「きまぐれオレンジロード」ですけど、オレンジロードが、開始されたとき、その絵が江口寿史をヘタクソにしたような感じだな、と思ったものです。徐々に洗練されて微妙にエロっぽい良い絵になり、終盤ではそれが度を越して、エロ漫画チックな方向に走ったのが残念でした。
 それと比べれば、最初から最後まで統一された感じのする「いちご100%」絵は、安定感があって良かったですね。
 ……途中ほとんど読んでいないので、ジャンプファンの方からは「てんで的外れな感想」かも知れないけれど、「読んでいない人が抱いた感想」と思っていただければ幸いです。

 関連記事:いちご100%は○○だった!