夜のリラックスタイム、ビールを片手に過ごすある日

長い一日の仕事を終えて家に帰ると、まず思い浮かぶのはキンキンに冷えたビールのこと。オフィスでの忙しない時間、終わりなきミーティング、そしてキーボードを叩く指の疲れをビール一杯で洗い流す。それが私の小さな幸せだ。今夜もリビングのソファに身を沈め、遥か遠くの風景を思い描きながら、ひとり晩酌を楽しんでいる。

ビールを一口飲むと、ふと昔、学生時代に友人たちと繰り出したバイクツーリングのことを思い出した。当時、私たちはまだ若く、心配事など何もなかった。週末が来るたびには、どこか遠くへバイクで走り出す。その時乗っていたバイクは、今ではもう手元にはない。いつの間にかサラリーマンとしての生活に追われ、バイクに乗る機会も減っていった。そして、ある時点で、それを手放す決心をした。

バイクの買取をしてもらった時のことは、今でも鮮明に覚えている。どうせ手放すなら、愛車を大切にしてくれる人の手に渡してほしいと思い、買取専門店を選んだ。スタッフの対応は非常に丁寧で、バイクへの愛情を感じさせるものだった。それから数年、新しい趣味も見つかり、晩酌やたまのスロットが私の日常の一部となった。

しかし、たまにはあの頃のように風を切って走る快感をもう一度味わいたいと思うこともある。そんな時、私はビールを片手に、過去の思い出にふける。それが今の私にとっての小さな冒険だ。

ビールを飲み干し、空になったグラスを見つめながら、もしまたバイクを買うなら、どんなタイプを選ぶだろうかと考える。もしかすると、もう少し時間ができたら、また新しい愛車を迎え入れてみてもいいかもしれない。

夜は更けていく。明日もまた、早朝からの会議が待っている。しかし、今夜のように、時折過去を振り返りながら、これからの日々を少しずつ豊かにしていく。そんな風に思いながら、私はソファから立ち上がり、明日への準備を始めた。