いつも当ブログにご来訪頂き有難うございます。
当「潮待小屋」は、おかげさまで本年をもって開設20周年を迎えましたのでご報告します。
厳密に言えば、ブログの開設自体は日本のブログ元年とも言われる2004年の春ですが、その際に、それまで別の所に書いていた釣行記をまとめて引っ越しました。
その最初の記事が2001年8月のものですので、前身のアカウントを含めて実質20年ということになります。
途中、プロバイダの業務撤退に伴うサービス提供事業者の変更など紆余曲折もありましたが、ここまで何とか続けることができたのは、ひとえに皆様のご支援の賜物と感謝しております。
あらためて御礼申し上げます。
20年前、まだ国内でブログやSNSなどのサービスが開始されていなかった頃は、個人が釣り情報を発信できる手段はかなり限られていました。
個人でHPを開設できるスキルのある釣り人はごく少数で、ネット掲示板はありましたが決して一般的とは言えず、紙媒体の釣り雑誌が最大の情報ハブになっていたと思います。
私自身も、千葉に引っ越してきたばかりで地元の釣友がいなかったこともあり、主たる情報源は市販の釣り雑誌でした。
読者投稿をしたこともあります。
しかし、書籍から得られる情報にはタイムラグがあります。
1ヶ月以上も前の古い情報か過去の実績に基づく予想記事しかなく、リアルタイムの情報は、地元の釣具店や釣り場で知り合った仲間とのアナログな情報交換で補っていました。
そこに、ブログサービスが登場しました。
国内のプロバイダがこぞってサービスを導入し、私もさっそく利用を始めました。
テーマはもちろん「釣り」です。
当時は当然ながら「釣りブログ」などというカテゴリーは無く、参考になる先例もありません。
どのような構成にするか、随分悩みました。
ただ日記を書いても仕方がないので、読者が欲しい情報を簡単に探せるように、「釣り場紹介」と「釣行記」、「コラム」に分け、釣行記と釣り場紹介を紐付ける形にしました。
釣り雑誌が発信できないリアルタイム情報を発信しつつ、過去情報の検索も可能なデータベースを作るのが狙いでした。
実際、そのような情報に対する釣り人のニーズは大きかったようです。
ブログの閲覧数は順調に伸び、プロバイダの提供するブログランキング全ジャンルで1位になったこともありました。
また、読者がコメントを書き込み、それに対してコメントバックできる機能はコミュニケーションツールとしても有用で、ブログを通じた仲間の輪がどんどん広がっていきました。
私自身、日々の更新がとても楽しかったのを覚えています。
一方で、いくつかの問題も生じました。
初期の頃から繰り返し発生していたのは、いわゆる「荒らし」の書き込みです。
今で言うところの炎上ですが、当時のネットは現在とは比べ物にならない位のカオスで、匿名の嫌がらせや誹謗中傷は当たり前の世界でした。
その後ルールが整備され、今では昔のようなことは無くなりましたが、ネット上で我が身を守ることの重要性を痛感したのもこの頃でした。
もうひとつは、釣りの「情報戦」化です。
それに気が付いたきっかけは、「具体的な釣り場名は書かないで欲しい」というコメントでした。
私の記事が原因で釣り場が混雑しているというのです。
最初のうちはまさかそんなことはないだろうと半信半疑でしたが、ある日、実際に釣り場で私の記事を見て来たという人に出会い、流石にこれはまずいかもしれないと思い始めました。
インターネットが各家庭に普及し、誰もが検索サイトで情報収集するのが当たり前になってきた頃のことです。
情報の出し手、取り手のバランスが明らかに崩れてきました。
この時期を境に、私のスタンスも変わりました。
私がホームグラウンドにしていた釣り場の多くは、リアルに交流のある釣友と情報を共有しています。
仲間に迷惑をかけてはいけないと思い、不特定多数の読者向けに釣り場情報を公開することは控え、もっぱら仲間内の情報交換を目的とした記事を書くようになりました。
「フォロワーになるな、発信者であれ」という当初の趣獅ゥらは大きな方向転換になりますが、社会が大きく変化する中で、自分達のささやかな「居場所」を守るためにはやむを得ませんでした。
そして現在。
かつては流行語大賞にもなったブログは既に旧世代の媒体となり、個人の情報発信の主戦場はSNSや動画配信サービスにシフトしました。
私自身も、陸っぱり釣行はめっきり減り、オフショアの釣りがメインになりました。
釣り場の混雑や情報管理を気にしなくていい船釣りはとても気楽です。
画像にモザイクをかける必要もなく、ブログの更新も肩肘張らずやらせて頂いております。
個人の情報発信ツールとしてのブログの位置付けについては様々な見方があろうかと思います。
私の個人的な意見ですが、ブログの存在意義は、最終的にはやはり「個人の日記」なんだと思っています。
私はいったい何者なのか。
どのような人生を、何を考えながら生きてきたのか。
ここには私が過去20年にわたり書き留めてきたその時々の思いが、その時のままの文章で残っています。
何に喜び、何に驚き、何を悲しんでいたのか。
これ以上のリアルな記録は多分ありません。
いつか時期が来たら、家族にも見せてやろうと思います。
家族からはいつも「パパは釣りの事しか考えていない」と文句を言われていますが、事実その通りであることが動かぬ証拠で明らかになって、家族も苦笑するのではないかと思います。
余談ですが、目下の最大の心配事は、このブログサービスがいつまで提供されるのかということです。
ある日突然サービスが打ち切られた場合、私の20年分の日記も消えてしまいます。
その場合、データを残す方法はあるのか。
あるいは残さない方がいいのか。
今から考えておいた方がいいのかもしれません。
とりとめのない話になってしまいましたが、そんなこんなで今後ものんびり更新していくつもりです。
引き続き宜しくお願い申し上げます。
ちなみに本投稿は3296本目の記事でした。
潮待小屋管理人
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