このたび、車を乗り換えることにしました。
平成8年登録なので、実に10年我が家の(わたしの)ためにがんばってくれました。
この車にはほんとうにいろいろな思い出があります。
スキーにも行きました。チェーンが付けやすく雪道でも安心できました。
雪、といえばこのあたりで昨年大雪のときも、この車で出勤しました。
キャンプにも行きました。ルーフキャリーをつけて、目いっぱいの荷物。
国産車のこのクラスでは荷台の広さは抜群です。
シートもフルフラットになるので、場所によってはテントを建てず車の中で
寝ることができました。
そして、なによりこの車は10年分のわたしの独り言を全部聞いてくれたのです
車の中で、歌をうたったり、笑ったりした楽しい思い出だけでなく
怒りにどうしようもなくなったとき、哀しみのあまり自分を見失いそうに
なったとき、ひとりになってシートに体を沈め
思いっきり声をあげてないたことさえありました。
全て、この車の中だったように思います。
とても大切な空間を提供してくれていたんですね。
そして、お願いしていた希望の車が決まったので引退になったのです。
ディーラーさんに「うちでは廃車」といわれてがっかり。まだ綺麗なのに。まだ走れるのに。
あちこちきいてみたら、知人の車屋さんが「うちで使わせてもらえませんか?」といってくださったのでほっとしました。彼(彼女)の第二の活躍の場所ができたのですから。
ほんとうに長い間ありがとう、そしてごくろうさま。
あたらしい車も大事にするね。
次は誰が乗るのかな。大切に乗ってね。