元サッカー日本代表選手の松田直樹さんが急性心筋梗塞のため亡くなりました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
今回、残念なことに
クラブにも練習場にも設置されていなかったという自動体外式除細動器(AED)。
Jリーグの会場には設置義務があるのですが、JFLにはないそうなのです。
救急車が現場へ到着するまで、日本では平均7分。
心室細動の場合の救命率は
救急車の到着前にAEDを使用した場合には、
未使用の場合の 数倍も高いことが明らかになっています。
AEDは 今や様々な公共施設で設置されており
医療従事者でなくとも使用することができる 画期的な救命装置なのです。
しかし実際…
急に目の前で人が倒れた時に、すぐ側にAEDがあったとして、
果たしてそれを冷静に使用することができるものでしょうか?
周囲に医療者がいない場合…。
初めて聞く音声ガイダンスと
初めて触る電極パッド。
一刻を争う状況の中、
間違いのない場所にパッドを貼り
周囲の安全まで考えて効果的に除細動できるでしょうか?
そんな不安を解消するために利用していただきたいのが
AEDトレーナー(トレーニングキット)なのです。
本物と寸分違わぬ音声ガイダンスと、
パッドの取り出し方。
訓練用のマネキンと併用することで
パッドの貼付位置なども確認できます。
現在
当スキルスラボセンターには2社のAEDトレーナーがあり、
メーカーの違いによる使用法の差異も
理解することができます。
(メーカーにより
○ふたを開け、パッドを貼り、除細動
○ふたを開け、電源を入れ、パッドを貼り、除細動
○電源を入れ、パッドを貼り、電極コネクタを本体に接続し、除細動
…などの手順の違いがあります)
訓練用のマネキンでは 胸骨圧迫の練習も可能です。
ぜひAEDトレーナーとセットでご利用いただきたいと思います。
また、機会があれば
医学部や附属病院のある挾間キャンパスだけでなく
ぜひ旦野原キャンパスの職員のみなさん
学生のみなさんにも
AEDトレーナーを利用したシミュレーショントレーニングを
行っていただけたらと思います。
設備だけでは足りません。
せっかくキャンパス内にAEDを設置しているのですから
設備を宝の持ち腐れとしないためにも
いつ何が起こっても、万全の対応ができるよう
咄嗟に反応できる身体と 心構えとを
身につけていたいものです。
大分大学 医学部 スキルスラボセンター