先月に2回ほど、主人の職場で新型コロナの感染者が判明した事がありました。
それぞれ、別の経路から感染したようでしたが、最初に感染が分かった時の会社の対応がずさんで、憤った事を覚えています。
保健所に連絡した時点では、職場の人間は皆マスクをしていたという事から、濃厚接触者にはあたらず、検査の対象にも休業の対象にもなりませんでした。
その指針に則れば、確かに営業を続けて良いわけですし、他の社員が検査を受ける必要もないわけですが、主人の職場はお客様を直にお迎えする接客業です。
そこで、主人たちは上司を説得して、感染者と同じ空間にいた社員全員を民間でのPCR検査をする方向に持っていき、感染者が療養を終了するまでお店も閉める事を承諾させました。
そして、検査の結果、感染者がもう1人判明し、主人は幸いにも陰性となりました。
何より驚いたのは、社員たちからの申し出がなければ、会社側は検査を受けさせるつもりもなく、お店を閉めるつもりもなかったということです。
さらに会社側は、何故お店をお休みするのかという理由をお客様にお伝えする際に、「コロナ感染者が出た」という文言を入れる事を躊躇しました。
それはつまり隠蔽するということになり、後々お客様がその事実を知った時に、信用を失いかねません。
私ごときでも思い付くような、簡単な想像もできない人間が、人の上に立っているということにも憤ります。
そして、昨晩のことですが、主人は仕事から帰ってくると、体がだるくて熱っぽいと訴え、それはコロナを疑った方が良いと言って、家の中でもマスクを付けさせました。
市販の風邪薬を服用したようで、今朝目覚めると、喉の違和感は残ってるけど、ダルさや熱は治ったから大丈夫だと言い出しました。
しかし、薬を服用したことで一時的に緩和しただけかもしれないし、何より喉の違和感が残ってる時点で、油断しない方が良い。
その油断が、過去に同僚から迷惑を被る結果になったことを忘れたのか、と朝から諭し、病院を受診することをすすめました。
結果的には、コロナの疑いナシということで、喉風邪の診断を受けました。
自分は大丈夫。その意識が芽生える気持ちは、正直理解できます。
私も主人の立場なら、この程度の症状でシフトに穴をあけるなんて…と頭をよぎります。
しかし、今は平時ではありません。
その程度の症状で休むなんて、と咎めるような人がいるなら、今はその人が間違っていると思います。
主人は、私の意見を聞いて考え直してくれましたが、おそらく世の中には感染源になってでも仕事へ行ってしまう人もいるんだと思います。
それは、日本の慣習がネックになっていると思いますし、無理してでも仕事へ行く事を美徳と考えている古さが染み付いてしまっている事が少なからずあるのだと感じます。
私もその質です。
しかし、今はとにかく周囲に迷惑をかけないことを優先に考えようと思っています。
私だって欠勤することはすごく嫌ですが、自分の無責任な行動が原因で誰かの命を脅かす方がよっぽど恐ろしい事なので、今はとにかく我慢しかないと思っています。
悲しい事ですが、自分がいなくても仕事はまわります。
絶対にいなきゃいけない人材なんて、それこそ人間国宝などの本当に一握りの人だけです。
ということで、思い上がらず開き直ることにしています。