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徒然 さやか日記

長崎、五島列島の旅 No.4

長崎、五島列島の旅の備忘録に
絶対に記しておきたい大切な思い出。

船でしか行けない潜伏キリシタンの地
洞窟クルーズに、心友が予約してくれていた
今思い返しても、心友に感謝しかない。

上五島町の中通島にある
桐教会下で朝8時に待ち合わせをして頂き、
祥福丸の停泊している湾から出港
船長、坂井好弘さんにお出会いした時の、
第一印象は、
なんと優しくて静かな、
慈愛に満ちた深い瞳なのだろう…と
すぅ〜ッと、穏やかな好感に包まれた。
船を操縦なさりながら坂井さんが
ぼそっと、
「私は実はもう一つ仕事をしています」
…そう呟かれた。
エンジン音で聞き取りにくい静かな声。
操縦席の右隅に木彫のマリア像。

「今も島にいる350人の信徒を僕は守っています、実は船乗りしながらの神父です」
なんと、坂井さんは、何百年と続く
潜伏キリシタンの9代目神父様だった。
驚く、というより、感動だった
おとなしく静かで誠実な、
しかし力強い精神性を感じる
坂井さんのお人柄に 心友も私も惹かれた。
日の出の太陽を浴びて、
キリストを抱くマリア像に見える洞窟に
近づいてきた


海、空、島々の美しさを満喫したくて、
船室から出てデッキに居ることを
許して頂いてのクルーズ。
坂井さんは「寒いですよ」と一言だけ
おっしゃって丁寧な操縦をして下さった。

ハリノメンド…針のメンド(穴)と
呼ばれている洞窟は、
本当にマリア様の形に感じた
マリアの洞窟をぐるりと裏に周ると
岩の上には十字架とキリストの像
坂井さんが
「岩に上陸してみますか?
洞窟を見てきますか?」と
声を掛けて下さった
大きな岩場で、難しく危なそうで、
少し躊躇う私達。
すると、勇気を持って
心友が降りた、ので、私も続いた。
その心友が、すぐに立ち止まり
「さやかさん、ここから先は
さやかさんが行って!私は待っているから」
…彼女の優しさを瞬時に感じた。
「はい!行ってきます」
彼女の分まで洞窟に辿り着く決心をした。
岩場は結構危険だった
でも、使命感に包まれ見届けたくなった
写真に収めたかった。

反対側から入る洞窟は幅が4〜5m位。
奥は深い。
この洞窟に、
禁教の時代4家族8人が、4ヶ月間
身を潜めながら暮らしていた。

火を焚いた煙が
遥か遠くの船から見えてしまい、
捕まり、拷問にかけられた出来事が
あった悲しい地でもある

坂井さんはじめ、五島の信徒の方々が
今もキリスト教聖地として守られている


 
五島の教会巡りをして、
この洞窟に降り立って、
胸が痛くなった
神さまを信じることの、
何がいけないのですか?と、
クリスチャンでも仏教徒でもない私が、
無宗教な私が、
キリスト教迫害に、
胸締め付けられるほど
悲しくなってしまった…
岩場を恐る恐る戻っていくと、
心友と坂井さんが、
優しく待っていて下さった

もの凄く貴重な体験を
させて頂きました
帰港までのクルーズでも、
海の透き通ったブルーに、
坂井さんがスピードを落として
「海、綺麗ですよ」と。
あまりの美しさに
「深さ、どのくらいですか?
手が届きそう!浅いですね?」と
尋ねる私達に
「水深…ここで6mくらいかな」と
坂井さんは海を見つめてられた

この日の朝の1時間は
一生忘れない。
ありがとう
坂井好弘さんと、心友に心から感謝。
その坂井さんが、別れ際に
「いいこと あるよ!」
…そう、つぶやかれたのだ。
たったひと言。

本当に、信じがたい、偶然、奇跡、が
このあと、我が心友に次々…
本当に、神がかりな出来事が起こりました

洞窟クルーズの備忘録はここまで。
五島列島の旅は後半になりました。
仕事合間に、
出来る限り、許される限り、
また記しておきたいです

ここまでお読み下さり、ありがとうございます











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