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徒然 さやか日記

愛知県芸の 地形劇場「こけら落としコンサート」

「森の中の芸術大学」と、掲げていらっしゃる愛知県長久手市の愛知県立芸術大学に、
4月23日、久しぶりに寄せて頂きました。
学内キャンパス、
地形劇場の「こけら落としコンサート」と
室内楽ホール「マラソンコンサート」に。

愛知県立芸術大学は、
400万年前は琵琶湖の6倍もある 東海湖 と呼ばれる湖だった場所が 隆起して森になった位置に出来たキャンパス だそうです。
時を経て消えた湖。そこは洪水が何度もあり、隆起した山から湖には砂礫と粘土等が流れ込み、森となった現在でも、足元に丸い川石が転がっていたり、粘土質の土は、瀬戸、常滑の焼きもの産業を生み出し発展させたそうです。
この劇場を設計なさった本学美術科の先生は、すり鉢状の400万年前からのこの地形を変えることなく野外劇場になさったお話を御披露下さいました。
聴衆は自然の中に身を置き、緑豊かな樹々や風や陽の光、鳥の鳴き声を感じ、そして 本当に 蝶々が ステージの奏者や客席を飛び回る中での 素晴らしいアーティストによる演奏の音楽鑑賞は、最高の贅沢なひと時でした





ご挨拶や進行をして下さる大学の学長さん、
音楽部長さん達も スニーカーにジーンズという、ラフで肩の凝らない装いは、海外でのレッスン風景や野外コンサートに共通する新鮮さ。
自然の中で、より身近にクラシック音楽を、と、垣根を低く取り払って下さるご意向に、聴衆の皆さんもホッコリ寛いでいらして
オマケに、地形劇場での飲食オッケーは、海外でのピクニックコンサートと同じで、誰もが楽しめるスタイル。
そして 演奏は超一流!それが素晴らしい!

終演後、音楽学部長先生がニコッとお声をかけて下さり、お話も出来たのですが、
「今日は聴きに伺って、人生の中で すご〜く得をした気分です!」と正直な気持ちをお伝えしてしまいました

バイオリン独奏の桐山建志教授が
バッハの「シャコンヌ」を演奏され始めると…
自然の中、光と緑の空気に包まれ、桐山先生やお客様、桐山先生のVnの響き、音楽 が、どんどん 集中一体化して、何とも素晴らしい世界に包み込まれ、皆さんがスゥ〜っと、浄化された空気の中に吸い込まれていくようでした。
本当に、これが本物の感動!
…言葉になんて出来ない 感慨無量でした

オーケストラ演奏も、舞台の奏者皆さんは、風で楽譜が舞飛ばないよう、洗濯ばさみで何ヶ所も楽譜を留められつつ、伸びやかで美しい、大きな演奏を届けて下さいました、
音楽から、自然からパワーを頂きました。

本当に素晴らしい企画イベントで、
会場の誰もが感動の笑顔だったことが
今回の催しの成功を物語っていました。
近隣市民の方々にも、この地形劇場や室内楽ホールでの演奏は素晴らしいプレゼント(入場整理券のみ必要)だったと思います


樹々の葉っぱが、陽光に揺れる風景を眺めながら、筍ご飯や、筍つくね、タラの芽の天麩羅など春らんまんを お弁当に拵えて詰め込み持参。和やかなひと時を 母や 演奏空き時間の息子に食べて貰えたことも この日の幸せtimeでした

2023年4月の最後の日曜の
素晴らしい一日に、全てに、
…感謝、感謝 です





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