さて、ワタシの「ドラムのこと…とはあんまり関係なかった話し」は今回で終わり…?
秋田に帰ってきたワタシは、地元タウン誌の出版社に就職しました。
秋田市内を中心に広告の営業をするのだが、飲み屋さんなどに営業に行き、東京での飛び込みと同じような感覚で行くと「にんにちは~、失礼致します~」と言った瞬間、「ウチはいらねぇ」と言われる始末。
「なんでだろう…身なり・顔つきから怪しいのか?」とも思ったりもしたが、思わぬところにヒントがあった。
あるお客さんに「あんだ、秋田の人だが?」…そう、秋田弁。学生時代も含めて7年も関東にいたので、いつの間にかすっかり秋田弁が抜けていたのですわ。
秋田弁を話さない人=よそ者=怪しい…と思われていたようだ。それからというもの、秋田弁でベラベラと話すウチに、クライアントも徐々に増え、そして締め切りに追われ、更に釣りにハマッてしまいドラムを叩く機会は殆どありませんでした。
そんな11年前のある日、編集のスタッフが「あ~どうしよう。昼から大間さんが来るんだけど、取材入ってるんだよなぁ…間に合うかなぁ」と呟いたのが聞こえました。
「へ?大間さん…?」なんか聞いたことある名字です。
「大間さんって、オフコースの大間さん?」と聞くと、スタッフは「そうだよ」と!
なにぃ~~~!!大間さんが来るだとぉ~
そのスタッフ曰く「オフコース解散後、大間さんは秋田に住み、プロデューサーやドラマーとして活動している」とのこと。
なんということでしょう!(ビフォーアフター風に)
高校時代に楽器屋(電気屋)のレーザーディスクをかぶりつきで見ていた「オフコース」の、憧れてドラムソロまでコピーしまくっていた「大間ジローさん」が秋田に居る…そしてこれから来る!
「うぉ~、オレがいるから!ってかオレが会うから…取材はドゾ!遠慮無く行ってきてくださいまし!」ということで、スタッフが戻ってくるまでワタシがお相手することに。
やや暫くすると「こんちわ~」とお客様が!(もう、その時点で心臓バクバク)
ワタシが応接室に入ると、そこにはあの憧れのドラマー「大間ジローさん」が居たのです。
「あ、あのぉ~、営業やっとりますsmokerと申します…実は大間さんの大ファンで、ドラムやってましたです…」と。
「あ~そう。どんなの好きなの?近いうち飲みにいこうか!」と誘って頂いたのです。も~も~それはそれは、すっかり舞い上がってしまいました。
それからは大間さんが関わるライブのお手伝いなどもさせて頂くようになりました。
大間さんのドラミングですが、テクニカルなものも勿論、さすがはあの「オフコース」で叩いていたワケですから、特に歌モノに関しては「全てが絶妙」…「ドラマー」というより「ドラムの職人」なのです。
そんな出会いから、ワタシのドラム熱が急上昇!その後すぐに秋田在住の外国人バンドなどで叩くようになり、大間さんプロデュースでビアホールで月イチのライブや、お誘いがあればドラムセットを持ち寄り、一緒に練習させて頂いたり…ドラムを叩く機会は増えていきました。
…ここ2年ほどは高校の同期メンバーで組んだバンドで月2回程叩いたり、来週からは女性ボーカルの新しいバンドもスタートします。また、8月のイベント用に組んだバンドも近々活動を再開する予定です。
いつまで経っても一向に「上手く」はなりませんが、以前よりも「楽しみ方」は少し判ってきたような気がします。
初めてドラムを叩いてから25年程、紆余曲折いろいろありましたが、今まで続けて来れたのも素晴らしい人々との出会いに恵まれたからこそと思います。
そしてこれからもヘタレる事は多いと思いますが、ある時は「釣り竿」あるときは「バチ」を持って楽しく生きて行けたら良いなと…
…結局、あんまり「ドラムのこと」のタイトルの割には「ドラムのこと」はあんまり書いてませんが、いつの間にかこんな流れになってしまいました(笑) 最後までお付き合いいただき、アリガトウゴザイマシタ!
次回予告:番外編「魅惑の男子寮」
え?まだやるの? まぁ、気が向いたときにでも(笑)