暗くなるまで待って

都会の夜景を中心に写真のことを。
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三脚禁止の場所が増えました。

2019-12-12 10:20:00 | 日記
最近、めっきりカメラ人口が増えてきました。

同じ趣味の愉しさを分かち合える人が、老若男女問わず増えることは大変喜ばしいことです。

一方で、人が増えることのデメリットとして、マナーが悪い人も増えます。ほとんどの人が常識的で、世界に誇るマナーの良さと自分より他人を思いやることが出来る日本国民です。
マナーが悪い人はほんのひと握りだと思うのですが、人が増えれば絶対数としてそういう人も増えてしまう、ということです。

その影響があってか、ここ数年で三脚が使えなくなった場所が増えてきました。

例えば、文京区のシビックセンターは2年ほど前までは三脚を使えたのですが現在は禁止です。展望フロアの至るところに禁止事項が貼り付けてあります。何項目かありますが、長時間場所の占有禁止は明らかに写真を撮る人に対しての牽制と思われます。
また、1年ほど前に工事が終わった東京駅前の広場では、初めから三脚の使用を禁止です。このような場所では警備員が巡回しており、三脚を使うと注意されます。

もともと民間企業が運営、所有している施設や敷地内での撮影自体許可が必要なのですが、シビックセンターや東京駅前など、公共の場でも禁止にされ始めているのが実状です。

数ある夜景スポットの中でも写真を撮る人にとって自由度が高いシーサイドトップ(世界貿易センタービル)では、まだ三脚の使用はOKですが、ついに暗幕の使用は禁止となりました。

聖路加ビルの夜景スポット、有楽町マリオン内のエスカレーター(両サイドの壁が鏡張りになっていてエスカレーターが無限に設置されているように見える)は、撮影自体禁止となって久しいです。

ほかにも立ち入り禁止の場所にに入ってしまう、草木が邪魔だからと折ってしまう、ゴミを放置する、など、マナーが悪い人というのは以前からいたと思いますが、いよいよ目に余るようになってきた、ということなのでしょう。

特に東京のような人が集まるような場所で、周囲の迷惑を考えず、自分が綺麗な写真を撮れれば良いなどという自己中心的な人がいるというのは本当に情けないことです。

これは個人的な経験上の偏見ですが、そのようなマナーが悪い人は、残念ながらいい大人だったり、年配の人に多いような印象があります。
若い人ほどしっかりしているように思えます。やんちゃな人も時折見かけますが、それこそ若気の至りです。

周囲に迷惑をかけてまで撮った写真などなんの価値もありません。人より綺麗な写真を撮ってやろう、出し抜いてやろう、などという気持ちで撮った写真で人を感動させられるわけもありません。

そもそもそういう自己中心的で、思いやりや気遣いが出来ない人は、仕事や人間関係が上手く出来ているのか甚だ疑問です。
しかも自覚があるのでマシですが、自覚がない人の方が危険です。いわゆる社会不適合者ではないでしょうか。

そういう人に写真・カメラを趣味にして欲しくありません。真面目に楽しんでいる他の人に迷惑です。


そこで、マナーポイント制度のようなものをぜひ創って欲しいです。
例えば、ある施設の利用において、正しくルールを守って利用した人にはポイントをプラスし、蓄積したポイントによって三脚が使えるたり、撮影できる場所が増えるとか。

これはけしてカメラ・写真をやる人に限定するものではありません。
実際に運用するとなると、いろいろ難しいとは思いますが、一部のマナーの悪い人のせいでみんなが規制を受けるのは不公平というものです。

性悪説前提で善も悪もみんな一緒、では面白くありません。良識のある人が得をする社会システムがあっても良いのではないでしょうか。少しは未来に希望が持てる世の中になるのではないかと思うのです。


文京区シビックセンター(入場無料)にて
この注意文が2メートル間隔で貼り付けてあります。よほどマナーの悪い人達がいるんでしょうね。



シーサイドトップ(有料)にて
過度な場所取りは迷惑につながることも。
美しい景色はカメラマンだけのものではありません。
せっかく遠くから観光に来ても、これでは入場料を払った気にならないかもしれません。



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