車椅子修理講座2回目~。ドンドンパフパフ。
ちなみに前回の記事はというと…
1年以上前かよ!!
それはともかく、今回はブレーキレバーの調整である。
長年車椅子を使っていると、ブレーキ用レバーの動きが渋くなったり、逆に緩すぎてブレーキがかからなくなったりする。
そこで、ナット2つを締めたり緩めたりして調整する。
今回調整するのは、ブレーキユニット部分がこんな感じのもの。恐らく最もスタンダードなタイプであろう。
調整するのは、ナット(1)とナット(2)。
まず、バネがある所のナット(1)。これは、バネの強さを調整するのに使う。
締めるとバネが強く、逆に緩めるとバネが弱くなる。
そしてレバーの根元にあるナット(2)。これは、レバーの動かしやすさを調整するのに使う。
締めるとレバーが重く、緩めるとレバーが軽くなる。
さて、まずは「レバーが固定されず、ブレーキをかけてもすぐに解除された状態になってしまう」症状。
これには、「バネが強すぎてレバーが負ける」場合と、「バネの強さは適度だがレバーの固定が弱い」場合とがある。
前者の場合にはナット(1)を少し緩めてバネを弱くする。後者の場合にはナット(2)を少し締めてレバーを重くする。
それから「レバーが重すぎて動かしづらい」症状。
これは、ナット(2)を少し緩めて、レバーを軽く動かせるようにする。軽くした結果、ブレーキがかからなくなってしまった場合には、ナット(1)も緩めて調整する。
最後に「レバーは動くが、半端な所で止まったり、手応えがなさ過ぎる」症状。
これには、ナット(1)を少し締めてバネを適度に効かせ、またナット(2)を少し締めて適度な重さにする。
いずれのケースでも、たいていの場合、どちらか片方のナットだけを締めれば良くなるということにはならない。
両方を少しずつ締めたり緩めたりして、ちょうど良くなるように細かく調整する必要がある。
ただ軽く動けば良いというわけではない。ほんのちょっと手が触れた程度では外れない程度の重さが必要で、また動かすときにカコンと心地良い感触がある、というのも割と重要だ。
そして調整が済んだら、その状態を保てるよう、ゆるみ止め対策を施すのが理想的である。
いわゆるダブルナットは、ボルト部分があまり頭を出していない場合が多く、使える機会が少ない。
市販の「ネジゆるみ止め剤」を使う場合には、一度使ったら取り外しできなくなってしまうタイプのものもある。このナットは今後も調整する必要があるので、取り外し可能なタイプを選ぶように注意する。
ゆるみ止め対策無しでも、一時しのぎにはなる。
さて、次回以降のネタは「リクライニング式車椅子のブレーキ調整」「フットレスト調整」「いよいよ劣化したブレーキの延命」等々、まだまだ山盛りである。
夜勤で一人になった間にこっそりやってるから、なかなか写真も撮れず、気まぐれ掲載になってしまうが。
ちなみに前回の記事はというと…
車椅子修理講座その1 ブレーキ編 2012年02月12日 22時50分44秒
1年以上前かよ!!
それはともかく、今回はブレーキレバーの調整である。
長年車椅子を使っていると、ブレーキ用レバーの動きが渋くなったり、逆に緩すぎてブレーキがかからなくなったりする。
そこで、ナット2つを締めたり緩めたりして調整する。
今回調整するのは、ブレーキユニット部分がこんな感じのもの。恐らく最もスタンダードなタイプであろう。
調整するのは、ナット(1)とナット(2)。
まず、バネがある所のナット(1)。これは、バネの強さを調整するのに使う。
締めるとバネが強く、逆に緩めるとバネが弱くなる。
そしてレバーの根元にあるナット(2)。これは、レバーの動かしやすさを調整するのに使う。
締めるとレバーが重く、緩めるとレバーが軽くなる。
さて、まずは「レバーが固定されず、ブレーキをかけてもすぐに解除された状態になってしまう」症状。
これには、「バネが強すぎてレバーが負ける」場合と、「バネの強さは適度だがレバーの固定が弱い」場合とがある。
前者の場合にはナット(1)を少し緩めてバネを弱くする。後者の場合にはナット(2)を少し締めてレバーを重くする。
それから「レバーが重すぎて動かしづらい」症状。
これは、ナット(2)を少し緩めて、レバーを軽く動かせるようにする。軽くした結果、ブレーキがかからなくなってしまった場合には、ナット(1)も緩めて調整する。
最後に「レバーは動くが、半端な所で止まったり、手応えがなさ過ぎる」症状。
これには、ナット(1)を少し締めてバネを適度に効かせ、またナット(2)を少し締めて適度な重さにする。
いずれのケースでも、たいていの場合、どちらか片方のナットだけを締めれば良くなるということにはならない。
両方を少しずつ締めたり緩めたりして、ちょうど良くなるように細かく調整する必要がある。
ただ軽く動けば良いというわけではない。ほんのちょっと手が触れた程度では外れない程度の重さが必要で、また動かすときにカコンと心地良い感触がある、というのも割と重要だ。
そして調整が済んだら、その状態を保てるよう、ゆるみ止め対策を施すのが理想的である。
いわゆるダブルナットは、ボルト部分があまり頭を出していない場合が多く、使える機会が少ない。
市販の「ネジゆるみ止め剤」を使う場合には、一度使ったら取り外しできなくなってしまうタイプのものもある。このナットは今後も調整する必要があるので、取り外し可能なタイプを選ぶように注意する。
ゆるみ止め対策無しでも、一時しのぎにはなる。
さて、次回以降のネタは「リクライニング式車椅子のブレーキ調整」「フットレスト調整」「いよいよ劣化したブレーキの延命」等々、まだまだ山盛りである。
夜勤で一人になった間にこっそりやってるから、なかなか写真も撮れず、気まぐれ掲載になってしまうが。
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