だいだらぼっち！（その１）

この春、我家にはかつて無い大きな変化が起きました！。

 

まず、コタンポ１号が小学校を卒業、新たに中学校へ進学となったのですが．．．我孫子の中学には進まず何と南信州、長野県泰阜村（やすおかむら）の泰阜中学校へ行く事になったのです！。

それは、この暮らしの学校「だいだらぼっち」への山村留学を希望した事によって始まりました。

もう１年以上前、テレビの特集でこの「だいだらぼっち」が紹介されていたのをたまたまコタンポ１号が観ていて、akoに「私もここに行きたい！」と言い出したのが始まりです。

暮らしの学校「だいだらぼっち」は、全国から集まった小学校３年生から中学校３年生までの子供達が共同生活をしながら村の小中学校に通う「山村留学」の為の施設、ここで１年間共同生活をしながら村の学校へ通います。

「だいだらぼっち」の施設内は、いくつかの建物群で成り立っていますが、子供達が暮らすのは「母屋」と呼ばれる中心にある大きな建物で、大広間と食堂、それに個室（３人部屋）が並んで配置してあります。

ここでの生活は「自給自足」が基本、掃除、洗濯から食事の支度、後片付け、風呂炊き、ゴミ出し、畑で野菜を育てたり、田んぼでお米を作ったりと、何から何まで自分たちで行います。

そして、僕が一番感銘を受けたのが、ここでは全員が納得するまでの「徹底的な話し合い！」が基本原則、決して「多数決で決めない！」という、本当の民主主義の実践です。

確かに手間ひまかかりますけどね、自分たちの決めた事には「必ず責任を持つ」という事に繋がります。

多数決ほど一見「民主的」に見えても責任の所在が曖昧になる採決方法は無いのですから！。

お風呂場とトイレは母屋の外にあります、雨が降ろうと雪が降ろうと早朝だろうと夜中だろうと、もよおしたら１度外に出る他ありません。（笑）

電気、ガスは使えますが、暖房、お風呂は全て「薪」を使います。（薪割りはもちろん、山に入って間伐材を採ってくるのも子供達の仕事。）

だから、「だいだらぼっち」の生活にはいつも薪の香りに包まれています。

学校でも地元の子から（決して悪い意味ではなく）「お前、だいだらの匂いがするなぁ～」と言われるそうです。（笑）

忘れかけていた懐かしい香り！。（好）

エンターテーメントも自給自足！。（爆）

TVが無いので、必然的に音楽は大人気、もちろん、演奏は「自分」です！。（笑）

朝の起床時間からピアノの弾ける子達が代わる代わる自由にピアノを弾いていました、目覚ましピアノってかんじなのでしょうか？。

ギターも結構あって、子供達や相談員（大人のスタッフ）さん達も弾いているそうです。

かなりボロボロなんで、最近は行くたびにメンテしてるんですけどね。

ま、ピカピカの楽器はだいだらっぽくないかぁ～。（笑）

 

実は、「だいだらぼっち」の存在はだ～いぶ以前から知っていたんですよ。

僕が帰国してから良く遊びに行っていた茨城県笠間市の「岩間昔分校」の初代管理人さんが、だいだらぼっちの設立当初からのメンバーで、僕の実家の保育園で「野焼き」をやった時のメンバーでもあるのです。

しかも、彼は武蔵美の造形ですから、akoの直系の先輩にあたります。（笑）

ですから、だいぶ以前から夫婦それぞれ「だいだらぼっち」の活動は知っていたのですが、こちらから特に娘達に水を向けるような事は１度もありませんでした。

だから、娘１号が自分から「だいだらへ行きたい！」と言い出した時は「ああ～、見っかっちゃったぁ～！。」という嬉しいような寂しいような複雑な気持ち。（汗）

「きっと彼女の為にも凄く良い事だろうな～」と思う反面「でも、せっかくバレエもギターもこんなに頑張って続けて来たのにもったいない！」という気持ちもあります。

そして何より、いつかは離れて行く事になる子供なのですが、「何もこんなに早く離れて行かなくても．．．」という、子離れの準備が全くできていない父親のダメダメなメンタルプロブレ～ム！。（苦）

でもね～、せっかく自分で発見して、「絶対に行きたい！」と強い意志がある以上、自分で決めさせてあげるのも親の勤め、長い人生、「習いごと」より大切な事はいっぱいあるけど、これもその１つだと思うんです。（涙）

でも、「行きたい！」からって「はいどうぞ！」と言うワケにも行かないのが「だいだらぼっち」なんですよ、これが．．．。（難）

つづく！