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ひとりごとです

中島京子 「小さいおうち」

2021年08月14日 | 読書

中島京子 「小さいおうち」

 
映画の方も見たくなった。
 
巻末で語られているが、住み込みのお手伝いさんのいる家のに住む家族の太平洋戦争の話は、庶民のとは違っていて新鮮。
「火垂るの墓」や「はだしのゲン」と同じ戦時下とは思えないほど浮世離れしている。
でも「火垂る」も「ゲン」も空襲や原爆に遭うまでは、生活レベルは違うが、時子奥様やタキのように無垢な日常が展開していたのかも。
 
山手も下町も東京も地方も隔てなく襲った戦争が、長閑な物語のように語られるが故に尚痛ましい。
 
時子とタキ、健史とガールフレンド、「出会い」が謎を解く鍵となっているのがいいと思った。
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