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小野寺史宜 「それは甘くないかなあ、森くん。」
「住所」というものは信用の基盤。言わば身分証明。東京において「住所」を保持することは容易くなく、ネカフェ難民になる危機はちょっと踏み外すくらい簡単なのだと思った。
天王洲の天空の住まいや地下にある「底」という名のジャズ喫茶など、ステータスを物理的高低で比喩したり象徴が多く愉んだ。
「窮すれば鈍する」と言うが、小野寺さんの作品中の窮する人達は全然下品ではない。貧しくとも品があると言うか、節度もあり義理堅く、通すところは通すので、惚れてしまう。
素敵な人の周りに素敵な人が集まりピンチの中に希望の光を探す作品。
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