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凪良ゆう 「流浪の月」
本屋大賞受賞作でも面白くないものもあるから期待しないで読んだが、ものすごく面白かった。
いろいろな事情の人がいるよ。いろいろな家族の形があるよ。
いろいろな愛情の形があるよ。
と、主人公達を描いて見せるが、まだ「一般の社会」は、その「いろいろな」を拒絶するから、文と更紗は片隅で放浪し続けるしかない。
歯車が狂い始めたのは、問題(秘密)を抱えていた十歳前後の文や更紗が、誰にも相談出来ずにいたため。
そこがうまく救える社会になっていれば…と悔しい。
「多様性を認めよう」と声高に訴えることがいかに空々しいことかと感じた。
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