Seriously?

ひとりごとです

Winesburg, Ohio ギブ!

2021年02月23日 | 読書

写真は

山口の伝統工芸、大内人形
我が家のお雛様です
 
 
今ハマっている小野寺史宜さんがSharwood Andersonの
「Winesburg, Ohio」が
好きとのことで
英語版を借りて読んでたのだけど
 
Andersonは野口英世と同い年
夏目漱石より10年若い
 
学校の授業で課題になってるなら
頑張って読むけど
毎日の空き時間に
お楽しみとして読むには
私にはちょっと難しすぎた
 
ということで
早々とギブアップ
 
そのかわり
翻訳版を予約しました
もう、小野寺史宜
ですね
 
 
私住んでる市の全部の図書館に
小野寺さんの
「その愛の程度」がない
と、分かり
 
今日、最寄りの図書館に
リクエスト出してきた
県内の図書館に有れば
取り寄せてもらえるそうです
 
文庫本も出てるくらい
売れた本なのに
図書館にないのは不思議
 
ファンなら買えよって話ですね
アハハ
 
 
「Winesburg, Ohio」には
小野寺さんの作品によく出てくる
律儀で誠実で爽やかな青年は
出てこない
作品も難解で
どちらかと言えばグロテスクで
陰鬱な雰囲気が漂っている
だから
この作品が好きだとは
少し驚いた
ご自分の作品とは全然違うから
 
 
 
「Winesburg, Ohio」に
a twisted apple
という言葉が出てきた
クルミのようにシワシワで
歪んでカチカチの
商品にならないリンゴ
 
でも、本当は
甘味をたくさん蓄えていて
とても美味しいのだ
 
という話
 
 
「Winesburg, Ohio」の
登場人物達みたいだと思った
みんな、どこか奇妙で
病んでいるような
エキセントリックなような
 
でも、非常に人間味に溢れている
とも言える
 
 
今の時代だったら
鬱病とか
発達障害とか
グレーゾーンとか
パワハラとかに
分類されちゃうんじゃないの?
でもあの時代だから
「ちょっと変わってる人」くらいで
周りも当たり前に受け入れて
本人も生きづらさを感じながらも
何が問題なのかわからないまま
必死に生きている
 
今はそういう
a twisted apple みたいな人
あまりいないかな?
みんな
小野寺史宜さんの
作品の主人公のように
爽やかで
クセがなく
人を傷つけないように
配慮しながら生きている
 
 
今の人達は
a twisted appleのような
人間の本当の滋味に欠け
個性がなく
面白みがないと言う人も
いると思うけど
 
今、私が
面白みはなくとも
譲ることができて
誠実で義理堅い
思いやりのある
小野寺史宜さんの描く主人公に
惹かれるのは
今がそういう時代だからだと思う
 
 
 

今日借りてきたのは
この2冊
 
明日はお休み〜
コーヒー持っていって
公園のベンチで本を読もうかな
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